行程・コース
天候
1日目 晴れのち曇、2日目 晴れのち曇 3日目 晴れのち曇
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
毎日アルペン号にて竹橋から一の沢登山口へ
午前4時40分に到着、この日は日の出が5時18分であったので、そのまま歩き始めても問題はなかった。
この登山記録の行程
【1日目】
一ノ沢登山口(05:00)・・・王滝(大滝)ベンチ(05:58)・・・常念小屋(08:30)
【2日目】
常念小屋(05:50)・・・常念岳(07:00)・・・蝶ヶ岳三角点(10:53)・・・横尾分岐(10:58)・・・蝶ヶ岳(11:23)
【3日目】
蝶ヶ岳(06:25)・・・妖精ノ池(06:45)・・・長塀山(07:14)・・・2000mの平(08:40)・・・徳沢(09:32)・・・明神(10:50)・・・河童橋(11:30)・・・上高地バスターミナル(11:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
足の故障で7月から2ヶ月ぶりの登山。今年の夏山シーズンは天候が不順だったが、今回は3日とも快晴に恵まれ、今シーズンの縦走を断念した槍穂高連峰の展望を存分に楽しむことができた。山はもう秋の気配が漂い始め、草紅葉もみられ、明け方の稜線には霜柱が立っていた。
登山復帰後4ヶ月にして、やり直し1回目の北アルプス。父を連れて北穂高岳に登ったのが最後だったから、二十年ぶりの北アルプス縦走である。通常は1泊2日で歩くコースだろうが、膝に故障、脹脛の肉離れを抱える出戻り登山者は、慎重を期して2泊3日で短く刻んだ。夜行バスで一の沢に到着後に朝5時から行動開始、思いのほか登りがはかどったこともあり、初日は朝8時半には初日の目的地常念小屋に到着。そこでその日の行動終了というのだから、小屋のスタッフに呆れられてしまった。だが、このため次の蝶ヶ岳ヒュッテでもほとんど一番乗りで、展望を楽しみながらゆっくりすることができた。
槍穂高連峰を望む大展望が楽しめる人気コースで、コース自体にはなんの不安もない。大展望は写真などで再三見てきたが、やはり実物を前にした感動は大きかった。コース途中はもとより、常念乗越、蝶ヶ岳ヒュッテもそれぞれに展望が素晴らしいが、特に気に入ったのが常念岳からの展望であった。
<連休を一日でもずらせれば混雑は回避できる>
人気の裏返しで登山者が多いので、早め早めの行動や、休日をずらすなどが混雑を避けるポイントになると思われる。今回は3連休の前日から入山、初日は小屋も空いていたが、連休入りと共に大混雑。山では常識だが、改めて早出早着は三文の得。到着が遅いと、小屋での寝床も、食事も、明日の準備もすべて条件が不利になり、累積的に辛くなってしまうだろう。夕刻到着だと、小屋のスタッフの努力にもかかわらず大混雑で、受付、寝床の割り当てだけで数時間も待たされている疲れ切った表情の登山者を多く見かけた。
中高年登山者にとって荷物をいかに軽くし、足腰への負担を軽減するかは重要だと思われるが、一の沢は最後まで水場があるので、もって上がる水を軽くできるのもポイント。早朝から涼しかったせいもあろうが、1リットル用意して消費したのは半分ですんだ。
長塀尾根の急で、長い下りは、ひざに不安を抱える私にしてみれば少々辛かった。
今回重宝したのは、飛行機で配っているアイマスク。行き帰りのバスや、小屋での睡眠時に周囲の明かりに邪魔されず、ゆっくり休めた。
それにしてもこれだけの快晴なら、そして足に不安がなければ、槍穂高の縦走ができたのではないだろうか?今年は天候不順で雨ばかり降っていたのに、この快晴と大展望、本来は我が幸運に感謝しなければならないはずだが、少々心には陰りがある。自分は常念岳に登りに来たのではなく、槍穂高岳を眺めに来たのだ。この山自体も素晴らしいのに・・・なんだか申し訳ないような気分になる。
いやいや、今の自分の足と体力では、まだあそこには行けないと、言い聞かせる。
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