行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
河童橋(06:10)・・・上高地バスターミナル(06:15)・・・田代橋(06:26)・・・西穂登山口(06:28)・・・上高地・焼岳分岐(08:52)・・・西穂山荘(09:04)
【2日目】
西穂山荘(02:30)・・・西穂独標(03:19)・・・西穂高岳(04:30)[休憩 15分]・・・天狗のコル(07:02)・・・ジャンダルム(08:30)[休憩 35分]・・・奥穂高岳(10:10)[休憩 20分]・・・穂高岳山荘(10:56)[休憩 64分]・・・涸沢岳(12:19)・・・涸沢のコル(13:28)・・・北穂高岳(15:00)・・・南稜テラス(15:30)
【3日目】
南稜テラス(04:45)・・・北穂高岳(05:00)・・・A沢のコル(06:10)・・・南岳小屋(07:55)[休憩 10分]・・・天狗原稜線分岐(08:30)・・・中岳(09:21)・・・槍ヶ岳山荘(10:30)[休憩 5分]・・・槍ヶ岳(10:50)[休憩 15分]・・・槍ヶ岳山荘(11:10)[休憩 30分]・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(12:00)[休憩 3分]・・・グリーンバンド(12:35)・・・天狗原分岐(13:00)・・・水俣乗越分岐(13:35)・・・ババ平(13:54)[休憩 5分]・・・槍沢ロッヂ(14:15)・・・一ノ俣(14:50)・・・横尾(15:30)
【4日目】
横尾(06:50)・・・徳沢(07:22)・・・明神(08:10)[休憩 10分]・・・河童橋(09:15)[休憩 180分]・・・上高地バスターミナル(12:20)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
1日目(上高地-西穂山荘)
田代橋より西穂山荘に向けて出発。翌日に向けて体力を温存しながら登る。
9時前に西穂山荘テント場に到着。この時間ですでに8張のテントあり。
直射日光で逃げ場がなく、登山道から少し入った樹林地帯に非難。西穂山荘の直下に新しい熊の糞あり。
2日目(西穂山荘-西穂高岳-ジャンダルム-奥穂高岳-涸沢岳-北穂高岳-南稜テラス)
AM2時半に西穂山荘を出発。前夜に西穂高岳で写真を撮るといって先に出た方をのぞくと一番手。
流星群が発生中だったので、数個の流れ星を見ながらの素晴らしい出発となった。
西穂高岳までは暗闇の中であったが経験もあったので難なく到着。西穂高岳到着後、白々と夜が明け始める。
ここから先は未知のコース。気合を入れなおして、集中して歩みを進めた。
ここからのルートは、神経を尖らせて、手足を全て使って、目でルートを確認し、慎重に慎重に進んだ。
気をつけていれば問題のないコースに思えたが、時折誤ったルートを進んで降りれない崖に出たり、ボロボロと崩れる岩があったりで、やはり気を緩めると危ないルートであることは確かだった。
それでもすごく楽しめるルートであり、岩を掴んで登っていく楽しさは通常の稜線歩きでは経験できないものであった。
天狗のコル、間ノ岳は気づかず、逆層スラブに到達した時にその二箇所を過ぎていることに気づく。
天狗の頭を超え、畳岩を越えるとようやくジャンダルムがその姿を現した。西穂側から見ると、想像していたジャンダルムではなく、言われないとその他の地点と同じく過ぎてしまう可能性すらあるような姿であった。
ジャンダルムには正面左側からアプローチを行った。鎖があったが、ガレていた為、その少し左側から登った。
登りきると、写真でよく見ていた天使が待っていた。また、360度見渡せる絶景。西穂山荘で語らいだ仲間たちもジャンダルム手前で集合し、ジャンダルム頂上で一緒になった。一人では味わえない達成感を共有し、写真を撮った。
その後、馬の背を越えて奥穂高岳へ。西穂山荘からここまでのルートを振り返り、仲間たちとわいわい言いながら穂高山荘へ向かった。穂高山荘で昼ごはんとを共にし、ここから一人北穂高岳へ向かった。
奥穂高から北穂高へのルートは、西穂山荘から歩いてきた身体には体力的に厳しいコースであり、ここが今回の核心であった。日照りも厳しく、気温も上がり、下って登る厳しいルートに
かなり手こずることになった。
16時ごろ、ようやく南稜テラスへ到着。絶景のテン場ではあるが、水の調達、トイレに往復30~40分ほどかかる北穂高山荘へ行く必要がある為、少し大変なテン場であった。
この日までは素晴らしい晴天に恵まれ、絶景の中の山行を楽しめた。
3日目(北穂高-大キレット-南岳-槍ヶ岳-横尾)
AM4時起床。テントから出ると数m先しか見えないほどのガスが発生していた。一瞬、出発をためらったが、テントを畳んでいるうちにガスがはれたので出発。
北穂高山荘テラスで日の出を楽しまれていた方たちから励まされ、一人大キレットへと足を進めた。
山荘よりの急なくだりは、細かい石がパラパラと落ちる為、上下に人がいる場合は気をつける必要がある。
朝日に照らされた、大キレットから槍ヶ岳をカメラにおさめつつ、大キレットへと徐々に近づいていった。
すぐに鎖があり、急なくだりとなった。おそらくここが飛騨泣きと思われた。
大キレットは、西穂-奥穂間をクリアしていれば問題がないと感じた。出発して1時間ほどで反対側から来た方とすれ違った。先に2名の女性がいたとのこと。
A沢のコルに到着したあたりから、ガスと強い風が発生。槍ヶ岳方面はこの時間からまったく見えなくなった。しばらく大キレットを進んでいると、向かいから来た方に、「お疲れ様でした!」と声をかけられた。大キレットが終わったことを知り、昨日の西穂山荘からの危険なルートが終わったことでの安堵感から少し涙が出た。
そこからは南岳小屋で水を補給し、強風と多量のガスの中、槍ヶ岳を目指した。この間、5箇所ほどで雷鳥を見ることができた。
昼前に槍ヶ岳に登頂。360度の濃いガスの中となったが、この山行の最後の到達点を噛み締めた。
槍ヶ岳山荘で牛丼をいただき、天候の悪化を懸念して可能な限り上高地に近づけるよう下山を始めた。
疲労のたまった足には、緩やかではあるが長距離の下山は堪えた。ババ平あたりで体力は底をつきかけていたが、最後の気力を振り絞り、横尾を目指した。
16時ごろ横尾のテン場に到着。水道が使えることに幸せを感じ、一気に下界へ降りてきた感じがした。
4日目(横尾-上高地)
AM6時起床。夜の間に少し雨が降ったようだが、朝は晴れ間を見せていた。
そそくさと撤収し、上高地へ向けて歩いた。時折見える稜線を眺め、昨日までのルートを思い出しながら歩いた。
小梨平キャンプ場にて、たまりにたまった汗、汚れ、疲れ、その他いろいろなものを湯で流し、久しぶりのおなかいっぱいの食事を胃に流し込み、4日間の山行を終了とした。
と思ったが、上高地散歩中に何か物足りなくなり、登山靴を脱ぎ、ズボンを捲り上げ、梓川を渡渉。真夏といえど梓川の水温はかなり低く、疲れた足に最高のアイシングとなった。
フォトギャラリー:55枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | ストーブ |
燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー | |
【その他】 ヘルメット、カラビナ、スリング |
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