イロモノかと思いきや、登山で一度使ったら手放せない「超実用的」中綿パンツに注目！

写真＝中村英史
文＝白澤宗志（『山と溪谷』編集部）

今回紹介するのは、サイドジッパーのついた中綿入りのハーフパンツ。一般的なダウンパンツは、寒い時期の室内ではくことが多いと思うのだが、これは行動中にはくことを想定しているため、足回りが軽快で、靴を脱がなくても着脱しやすいのが特徴だ。冬季登山の動きはじめや山中での小休止時など、寒さを感じるちょっとしたタイミングに、さっと重ね履きしてみてはいかが。

PUROMONTEの「ダウン七分丈フルオープン」は「行動中にはけるダウンパンツがあるといい」という登山用品店からの要望を受けて開発された製品。細身なデザインはフィット感があってダボつきにくく、ダウンの封入量が多くとても暖かい。山で着脱しやすいように両サイドをフルオープンにしたり、ハイカットの登山靴と干渉しない七分丈デザインにしたり、商品の軽量化を徹底するなど、登山で使うことへのこだわりが随所に詰まっている。

Schoffelの「サーモショーツロスコプ M」は高機能なプリマロフト素材を封入しており、保温力は抜群。この繊維は濡れても保温性能が落ちにくいため、少々天気が悪くても心配ない。内股の部分は、通気性のあるストレッチ素材で、熱がこもりにくい構造になっている。シルエットもスタイリッシュで、サポートタイツと組み合わせて山登りをしていてもまったく違和感ない。

（山と溪谷2021年3月号より転載）