靴下選びが登山を変える!? 登山用靴下の選び方とおすすめモデルを動画で解説!
足に負担がかかる登山では、実は靴下はとても重要な役割を果たします。靴下の役割や選び方を紹介したのち、アクティビティ別におすすめの靴下を紹介します。山と溪谷ch.では動画による解説を行っています。
動画【登山用具】靴下選びが登山を変える!? 登山用靴下の選び方とアクティビティ別のオススメモデル、紹介します。
今回は登山用の靴下について紹介したいと思います。
市場にはいろいろな靴下があって、どれを選べばいいのかわかりづらいですよね。
しかし、この記事と動画を見て簡単なポイントを覚えてしまえば、モノを見ただけで自分の好みに合うモデルを選べるようになります。
靴下の機能は「足の保護」「汗の処理」「保温」
選び方を紹介する前に、登山用靴下の役割を知っておきましょう。
登山用靴下の役割は大きく3つ。「足の保護」、「汗の処理」、「保温」になります。
まず「足の保護」。靴と皮膚が直接触れるのを防ぐため、靴擦れやマメの発生を予防します。 また、パイルと呼ばれるループ状になった糸が内側にあるタイプは、靴との摩擦や着た時の衝撃を和らげるクッション性も持ち合わせています。
汗の処理も靴下の重要な役割です。靴の中が蒸れるのを防いでくれます。 蒸れは靴擦れやマメの発生の原因になるので、長時間登山靴を履いた状態で歩く登山では、かいた汗を吸って発散する靴下の役割が重要になるのです。
また、足の保温する機能も持っています。 体の末端は冷えやすく、特に冬は足先を暖めることが必須になります。 保温性の高い低いは素材や厚さによって変わります。
選ぶときはは「素材」「厚さ」「靴との相性」を確認しよう!
靴下を選ぶときに重要なこと、まずは「素材」です。 代表的な素材に化学繊維とウールがあります。 化学繊維は吸汗速乾性と耐久性に優れていますが、長時間の使用では吸汗速乾機能が追いつかず、蒸れを感じやすいです 一方のウールは、保温性と肌触りのよさが魅力ですが、耐久性は化繊に劣ります。 最近の登山用靴下は、化学繊維とウールを混紡したハイブリッド素材が主流です。なにを重視するかによって素材を見極めましょう。
「厚さ」も重要になります。 一般的に厚い方が保温性が高く、耐久性に優れます。
意外と軽視されがちなのが「靴との相性」です。 たとえば、ソールが柔らかいハイキングシューズなら、薄手か中厚手でOK。私はクッションで足裏が守られている感じが好きなので、中厚手を選ぶことが多いです。 ミッドカット以上でソールがそこそこ硬いトレッキングシューズには、中厚手がおすすめです。私は足首より上を保護するために、全体がパイル状になっているものを選んでいます。 このように靴と靴下の相性が快適な山歩きを作り出すのです。
おすすめの靴下7選
最後に、おすすめの靴下を厚さ別に紹介します。
【薄手】カルツェGM/ハイク メリノ S-XTF
素材に極薄のメリノウールが使われており、肌触りがとてもいいです。 履いたときにキツさを感じにくく、かつフィット感も抜群な一足です。
【薄手】インジンジ/ランオリジナルウェイトミニクルー
ランオリジナルウェイトミニクルーランニンングを想定して作られた化繊100%の靴下で、吸汗速乾性が非常に高いです。 五本指ソックスなので、バランスを取りやすくなり、地面を掴むような感覚を得られます。
【中厚手】ダーンタフ/ハイカー ブーツソックス ミッドウェイト フルクッション
全体を包み込むクッション性の高さが魅力です。 また、繊維を密に編み込むことで高い耐久性を実現しています。
【中厚手】スマートウール/PhD アウトドアミディアムクルー
甲の部分を薄くしており、汗が抜けやすくなっています。 また、X字のストレッチバンドが採用され、靴下のズレを防ぎます。
【中厚手】ヤマチューン/アウトドアミディアムアーチクルー 2TOE
つま先が足袋のように分かれており親指を動かせるので、着地でグリップ力を得やすいです。 足裏や踵周りにバンドが入っており、フィット感に優れます。
【厚手】フィッツ/ヘビーエクスペディションブーツ
つま先や踵の縫い目がY字に分かれています。 この裁縫により立体的な形状となり、足にうまくマッチします。
【厚手】ポールワーズ/メリノウール エクスペディションソックス
足首の上から下に向かうにつれて細くなっており、ずれ落ちにくくなっています。 全体に消臭効果を持つ糸を使用しているので、長時間の利用でも安心です。
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山の道具研究所 アウトドアソックス編山と溪谷ch.
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