冬季の運動不足を解消しよう!|登山者のための肉体改造塾(8)
もっと健康的で、タフな登山ボディをめざして。さまざまなお悩みに、肉体改造の達人が答えます。
文=芳須 勲、イラスト=平のゆきこ
待ちに待った春山シーズンですが、
冬の間、まったく山に登っていなくて、
運動不足が不安です。
運動不足が遭難を引き起こすことも。
山に行く1カ月くらい前から、
徐々にカラダを動かしましょう。
まずは、ランニングや水泳など
有酸素運動を
筋肉増量やダイエットといった肉体改造には数カ月の努力が必要ですが、全身持久力(心肺機能)の向上であれば1カ月程度でも効果が実感できます。ランニングや水泳のような、やや高い心拍数を持続できる有酸素運動を週に3~5回行なえれば理想的です。

おうちエクササイズで
運動習慣を身につけよう
寒い季節には、ついつい家にこもって運動不足になってしまうもの。そんなときには家でテレビを見ながらできる筋トレやストレッチを行ないましょう。オフシーズンこそ肉体改造のチャンスです! バランスクッションやダンベルがあれば、運動の幅が広がります。

【実践1】
基本のおうちエクササイズ
開眼片足立ち
登山道を歩くとき、多くの時間は片足立ちの状態です。エクササイズとして片足立ちを行ない、バランス力とふくらはぎの筋持久力を強化しましょう。慣れてきたらバランスクッションや座布団など柔らかいものの上でやってみましょう。

3分間キープ×左右1セット行ないます

すぐに上げて、トータルで3分間キープ
【実践2】
バランス力・筋持久力をより強化
片足つま先タッチ
片足立ちのまま重心移動することでバランス力を強化。前屈することで、ふくらはぎだけでなく太ももの裏側やお尻の筋肉も強化できます。慣れてきたら、タッチする側の手にペットボトルや軽いダンベルを持って負荷をかけましょう。

①両手を横に広げ、片足立ちになります。片足立ちをキープしたまま、バランスを取りながら前屈していきます
②地面についている足のつま先に、反対側の手でタッチ。元の姿勢に戻り、繰り返します。20回×左右を1セット
(山と溪谷2023年4月号より転載)
プロフィール
芳須 勲さん(登山ガイド、健康運動指導士)
よしず・いさお/いきいき登山ガイド・ヤッホー!!さん。として活動。管理栄養士の資格も持つ。「登山で健康づくり」をモットーに運動・食事指導・山の安全管理を柱とした登山プログラムを提案している。
登山者のための肉体改造塾
もっと健康的で、タフな登山ボディをめざして。 さまざまなお悩みに、肉体改造の達人が答えます。
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