お正月に登りたい山コースガイド 西日本編

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新しい一年のはじめに登りたいコースを紹介! 初日の出や初詣など、お正月ならではの情報も掲載。人気の金剛山をはじめ、西日本の5コースを紹介します。

目次

人気の金剛山へ御来光を拝みに 金剛山(こんごうさん)

大阪府・奈良県/1125m
金剛山ロープウェイ前~伏見峠~金剛山~国見城跡~金剛登山口

ちはや園地の展望台に初日の出の日が当たる。日がこぼれた瞬間に歓声が上がる
ちはや園地の展望台に初日の出の日が当たる。日がこぼれた瞬間に歓声が上がる

早朝運行のバスに乗り、金剛山ロープウェイ前で下車、ヘッドランプを点けて、コンクリート道の念仏坂を登る。冬季は凍結していることが多いので軽アイゼンは携行しよう。伏見峠で縦走路のダイヤモンドトレールと合流する。ここを左折して、ログハウスのある広場へ。初日の出を待つ人が多いが、御来光はもう少し先にある展望台がいい。

トレールを直進、一ノ鳥居でトレールと分かれ、葛木神社、転法輪寺に参り、大阪平野の展望がある国見城跡へ。

下山は千早本道を下る。上部のブナ林は霧氷がつくと美しい。歴史に興味があれば、途中から楠木正成の千早城跡経由でバス停に下ることもできる。(文・写真=加藤芳樹)

転法輪寺の護摩場にはありがたい焚き火が
転法輪寺の護摩場にはありがたい焚き火が
金剛山の最高点、葛木岳山頂直下にある葛木神社に初詣。おみくじは必須?
金剛山の最高点、葛木岳山頂直下にある葛木神社に初詣。おみくじは必須?

MAP&DATA

ヤマタイムで周辺の地図を見る
初日の出 7時ごろ
初詣 葛木神社
記紀に登場し、役行者ゆかりの葛城地方の地主神、一言主神(ひとことぬしのかみ)を祭る。一願成就の神。

参考コースタイム

2時間50分

アクセス

【行き】JR南海高野線河内長野駅→南海バス35分→金剛山ロープウェイ前
【帰り】金剛登山口→南海バス30分→河内長野駅
※マイカーは、金剛山ロープウェイ前バス停近くの府営駐車場、または金剛登山口周辺の駐車場に止める。600円。

年末年始情報

12月28日から1月5日まで南海高野線は土休日ダイヤ運行。南海バスは初日の出に合わせた臨時便を運行の見込み。

関連リンク

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目次

この記事に登場する山

大阪府 奈良県 / 生駒・金剛・和泉山地

金剛山・葛木岳 標高 1,125m

 金剛山は、大阪府の南東部に位置し、奈良県との県境にあって、金剛生駒国定公園に指定されている。これは標高の高さや山容の立派さによるが、史跡によるところも大きく、南北朝の楠木正成(くすのきまさしげ)にまつわる史跡で代表される。有名な千早城跡をはじめ、葛木神社、国見城跡、さらに修験道に関係ある転法輪寺もある。  山頂は杉の喬木に囲まれて昼なお暗く、厳粛な雰囲気を漂わせている。また、中腹から上の西側斜面は、巨大なブナの自然林に取り囲まれ、小鳥たちの楽園にもなっている。そのほか山中には、ヤマシャクヤクやクリンソウなどの草花も息づいている。  コースも多彩で、春から夏、そして秋にかけてはピクニックやハイキングに訪れる人が多い。冬になると、耐寒登山や霧氷見物に大勢の登山者が押し寄せ、夏以上に賑わいをみせる。大阪側の金剛登山口から登頂し、奈良側の御所に下山する約5時間のコースが代表的。その他、二上山(にじようさん)、大和葛城山、金剛山を経て紀見峠に下る健脚向きのコースもある。

三重県 / 紀伊山地東部

朝熊ヶ岳 標高 555m

伊勢内宮の背後に位置し、志摩半島の最高峰である。山頂に弘法大師の開創といわれる金剛証寺があり、信仰の山として栄えた。「あさま(浅間、朝熊)」の地名は、火山や温泉に関係するとの説があるが、富士の浅間信仰などとの結びつきも考えられる。 地元ではこの山を「タケ」と呼び、死者の魂がタケに宿ると考え、その鎮魂のための「タケ参り」が盛んに行われてきた。俳句では、芭蕉の「此山のかなしき告よ野老掘」や支考の「ほととぎす啼ぬ夜白し朝熊山」が有名である。 山頂からの展望はすばらしく、日本百景にも選定されている。伊勢市街や五十鈴川の流れ、そして二見や鳥羽の海、快晴の日には富士山や日本アルプスも望める。 山頂へはさまざまな登山道があるが、朝熊駅からの朝熊岳道と、西側・五十鈴川側の宇治岳道を利用する登山者が多い。

大阪府 奈良県 / 生駒山地

生駒山 標高 642m

奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある山で、大阪府のシンボル的な山。山頂には大阪府・奈良県にある各テレビ局の送信所が設置され、山頂へは信貴生駒スカイラインを利用して車で登ることもできる。奈良県側からはケーブルカーも走る。

年末年始に登りたい山

寺社仏閣の初詣もよし、初日の出を拝むもよし。年末年始にこそ登りたい山をご紹介します。

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