登山+観光を楽しもう! 関西でおすすめの山旅プラン3選

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登山のための遠出、せっかくなら旅行も楽しみたい! 関西近郊で登山と観光が両方楽しめるプランを紹介しよう。

写真・文=加藤芳樹

三千院をはじめとする京都大原を見下ろす山に登る 金毘羅山(こんぴらさん)+京都大原

京都府/572m
戸寺バス停~江文(えぶみ)神社~金毘羅山~寂光院(じゃっこういん)~三千院~大原バス停/日帰り3時間40分

麓から見上げた金毘羅山

京都郊外の観光地として名高い大原は、三千院や寂光院など訪れたい寺院がいくつもある。その大原の里の西にそびえるのが金毘羅山で、登山の世界ではクライミングゲレンデとしても有名だ。子の金毘羅山と北隣の翠黛(すいたい)山、さらに北に峰続きの焼杉(やけすぎ)山を大原三山と呼んでいる。焼杉山まで足を延ばすと大原をめぐる時間がなくなるので、金毘羅山、翠黛山の2山を登るのがおすすめだ。

戸寺バス停からの歩き始めは京都一周トレイルをたどり、江文神社からトレイルを外れて登山道に取り付く。新琴平宮を経て三壺大神(みつぼおおかみ)まで登る。一見ここが山頂のようだが、山頂はもっと西にある。途中の岩場からは大原の里が一望できる。

翠黛山の山頂。展望はあまりない
下山する大原三千院は広々とした庭園と荘厳な建築物を楽しめる

MAP&DATA

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山行アドバイス

江文神社までは集落内を歩くが京都一周トレイルの道標があるので迷わない。金毘羅山から翠黛山に向かう尾根筋は足場がわるいので注意したい。翠黛山から寂光院への下り道もかなり荒れている。

観光地情報

大原では、聖徳太子開基で平家物語でも有名な寂光院、門跡寺院で庭園が美しい三千院にはぜひ立ち寄りたい。三千院は下山口から少し離れており、12月〜2月の拝観時間は16時30分までなので注意しよう。寂光院近くに大原温泉があるが、いずれの施設も日帰り利用は食事と入浴のセットプランのみ。

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この記事に登場する山

滋賀県 京都府 / 琵琶湖周辺

比叡山 標高 848m

 「世の中に山てふ山は多かれど山とは比叡のみ山をぞいふ」(慈円)と詠まれた。京都・滋賀県境に位置し、古事記にも淡海(おうみ)の日枝(ひえ)の山として記されている。  京都の南の方から眺めると四明岳(しめいだけ)と大比叡(大岳)の二峰を持つどっしりとした山であるが、京都御所より北から見れば大比叡は四明岳に隠れ、都富士ともいわれる三角錐の均整のとれた山容となる。  山の東側には根本中堂を中心に多くの塔頭の建つ天台宗の総本山延暦寺がある。また、山頂の北の奥比叡は殺生禁断の地のため自然の宝庫で、鳥類の繁殖地として有名である。  大原から東海自然歩道、叡山電車修学院駅から雲母坂(きららざか)(四明岳まで2時間30分)、滋賀県側は坂本の日吉神社からの表参道が山頂へ続く。山頂からは琵琶湖や京都市街を望み、北に比良連峰から京都北山を望むことができる。

京都府 /

金毘羅山 標高 573m

山頂部には白い露岩が目立つ山で、京都府民のロッククライミングのメッカとなっている山。麓には壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇の母、建礼門院徳子が仕えた寂光院がある。

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