歴史薫る古都・鎌倉ハイキング。海や街の眺めと自然を満喫できる厳選5コース

季節を問わず観光客に人気の古都・鎌倉は周囲を山に囲まれ、ハイキングコースも多い。市街地から一歩山道に入れば豊かな自然が広がり、ところどころ海側の展望が開ける。寺社参拝や街歩きと合わせて、気軽に自然を満喫できるコースを厳選して紹介しよう。

文＝鈴木志野・山と溪谷オンライン
TOP写真＝明日も元気さん

初心者＆ファミリーにもおすすめのハイキング。自然も街も満喫

鎌倉ハイキングには、コース近辺に点在する名所旧跡を訪れたり、山道から見下ろした海岸を実際に歩いたり、おしゃれなカフェやレストランでグルメに舌鼓を打ったりと、楽しみが盛りだくさん。せっかくならいろいろ楽しみたいという欲ばりハイカーも、大満足に違いない。四季を問わずに歩けるので、ぜひ次の休みにでも気軽に足を運んでみよう。

古都の風情と展望を満喫。鎌倉アルプス（天園ハイキングコース）

天園ハイキングコースとも呼ばれる鎌倉アルプスは鎌倉市街の北東、横浜市との境にある山並み。コースのところどころからは海が眺められ、季節を通じてハイカーが訪れる人気のコース。

北鎌倉駅をスタートし、鎌倉五山第一位の名刹・建長寺へ。境内の奥にある半僧坊（はんそうぼう）、さらに勝上献（しょうじょうけん）展望台へと進む。いずれも相模湾や富士山も望める展望スポットなので、ぜひ眺望を楽しみたい。仏像が彫られた十王岩を過ぎると、やがて鎌倉最高峰の大平（おおひら）山に到着する。直下の広場や少し先にある茶屋のある天園が休憩スポットになる。天園からは瑞泉寺方向や横浜、金沢八景方向に足を延ばすこともできるが、道標に従って獅子舞、亀ヶ淵、鎌倉宮方面へ。

下りの獅子舞は紅葉の隠れた名所となっていて、秋には多くの人が訪れる。また建長寺や鶴岡八幡宮など、ハイキング前後に立ち寄れる寺社が多いので、ぜひ参拝していこう。