いよいよ山の日! 夏休みに親子で登りたい東京の山

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8月11日の国民の祝日「山の日」が今年もやってくる。今年の「山の日」全国大会の開催地は首都・東京。1400万人が暮らす大都市だが、実は自然豊かで、多様な山登りが楽しめるのだ。数ある東京の山のなかから、この夏休みに親子で登りたい山を厳選して紹介しよう。

文=山と溪谷オンライン、トップ写真=えいちゃん(雲取山)

目次

八王子城山(はちおうじしろやま)

446m

戦国時代の激戦の地を訪ねる

戦国時代に関東一円を治めた北条氏の山城があったのが八王子城山だ。山頂には本丸が置かれていたといい、豊臣秀吉の小田原攻めの際に激戦の末落城したが、御主殿跡に石垣などが復元されているほか、城の歴史を紹介しているガイダンス施設もある。登山前に立ち寄ってみると、城山のかつての姿がイメージしやすくなる。子どもが歴史好きなら、ここでも充分見学の時間をとってあげたい。

スタートは霊園前・八王子城跡入口バス停。ガイダンス施設に立ち寄り、御主殿跡を見学して山道に入る。樹林帯を登り、棚門台跡を過ぎて八王子神社のある頂上広場に出る。この神社は八王子の地名の由来となったもので、城の守護神として祀られたという。神社の裏を登ると城山山頂の深沢山だ。松木曲輪(まつきくるわ)にはベンチがあるので、休憩にちょうどよい。往路を戻ってもいいが、堀切の遺構が見られる馬冷し(こまびやし)や詰の城(つめのしろ)、富士山を望む富士見台を経由して中央道の裏高尾方面へ足を延ばそう。

八王子神社(写真=KENGO
本丸跡(写真=KENGO

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム:3時間10分
行程:霊園前バス停・・・ガイダンス施設・・八合目柵門跡・・・八王子城跡・・・本丸跡・・・八王子城跡・・・富士見台・・・尾根分岐・・・荒井バス停
総歩行距離:約6,800m
累積標高差:上り 約708m 下り 約704m
コース定数:15
アドバイス:八王子城は多くの死者を出した激戦が行われたことから、肝試しに出かける人もいるが、道迷いや転倒などのリスクもあるので、安易なナイトハイクは控えたい。
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