
北アルプス上空にオーロラ出現。燕岳で撮影に成功
北海道など、日本でもオーロラが観測された8月12日、北アルプス・燕岳で星空を撮影していた写真家の渡辺幸雄さんが、北アルプスの上空に出現したオーロラの撮影に成功した。
写真・文=渡辺幸雄
ペルセウス流星群が極大を迎えた8月12日夜、おりしも太陽フレアが活発化し、北海道をはじめ、各地で低緯度オーロラが観測されました。ニュースにはなっていたようで興味がある方には知られていたのですが、僕は長期で山中にいたため残念ながら知らず。たまたま夜半に起きたので、満天の星空で流星群も見られるとあってレンズを向けたのでした。
翌日になって、前夜各地で低緯度オーロラが観測されたことを知り、撮影したデータを確認したところ、北の方向に向けていたカットに映り込んでいたのです。肉眼で見ていたときはボワっとしていて、街の明かりによる光害かと思っていたのですが、なんとオーロラだったとは。驚きとともに見ているときに感じられなかった歯がゆさもありました。
おそらく国内では一生に一度見られるかどうかのチャンス。専門家の話ではこれほどの規模は60年ぶりとのこと。興奮気味に話されていたことからも、いかに貴重な現象化が解ります。偶然とはいえ撮影でき、なにかの縁を感じる夏山の夜の撮影でした。
この記事に登場する山
プロフィール
渡辺幸雄(わたなべ・ゆきお)
1965年埼玉県越谷市生まれ。1987年東京綜合写真専門学校卒。北穂高小屋勤務を経て、フリーカメラマンに。近年はネパールのフォト・トレッキング・ツアー(アルパインツアーサービス主催)などの写真セミナーも開催。山岳雑誌やカメラ雑誌、カレンダー制作等で活躍中。日本山岳写真集団最終代表、(公社)日本写真家協会会員。
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