いち早く届く紅葉の便り。北海道の紅葉名山【紅葉コースガイド2025】

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例年、北の大地から一足早く届く紅葉の便り。厳しい冬を控え、北海道の山々は燃え上がるような鮮やかな色彩に包まれる。北海道の山々に精通する谷水亨さんが厳選した紅葉名山を紹介しよう。

写真・文=谷水 亨(トップ写真=錦秋の富良野岳)

目次

ロープウェイとリフトで紅葉の別天地へ 大雪山(だいせつざん)・黒岳(くろだけ)

大雪山系/1984m
 9月中旬

錦繍の黒岳
錦繍の黒岳

北海道中央部、大雪山は日本で最も早い紅葉が見られることで有名ですが、その東麓には黒岳、赤岳(あかだけ)、高原沼(こうげんぬま)などがあります。黒岳山麓には層雲峡(そううんきょう)温泉街があり、黒岳ロープウェイとリフトで一気に7合目まで登ります。7合目ロッジから急斜面をジグを切りながら登るので初級者でも1時間30分で登り切ってしまいます。紅葉の樹林帯の中を歩きだし、紅葉に包まれながら登ると、目の前に「まねきねこ」にも似た岩峰があらわれ、ついついカメラを向けてしまいます。登山開始から山頂まで紅葉の中を歩きますが、山頂に登りきると風景は一変し、大雪山の広大な台地をウラシマツツジの草紅葉とハイマツのコントラストに目を奪われることでしょう。

印象的なシルエットをもつ黒岳まねき岩
印象的なシルエットをもつ黒岳まねき岩

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 2時間
行程:7合目駅・・・黒岳・・・7合目駅
総歩行距離:約3,400m
累積標高差:上り 約520m 下り 約520m
コース定数:10
アドバイス:登山道は階段状のところが多く、1歩の高低差が大きいため上り下りとも注意。雨のときは滑りやすくなります。観光客も多く、登山装備もなく登られる方がいますが、れっきとした登山なので準備を怠らないように。
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プロフィール

谷水 亨

北海道富良野市生まれの富良野育ち。サラリーマン生活の傍ら、登山ガイド・海外添乗員・列車運転士等の資格を持つ異色の登山家。

子育てが終わった頃から休暇の大半を利用して春夏秋冬を問わず北海道の山々を年間50座ほど登って楽しんでいる。

最近は、近場の日高山脈を楽しむ他、大雪山国立公園パークボランティアに所属し公園内の自然保護活動にも活動の範囲を広げている。

YouTubeでも北海道の山々の魅力を動画で配信中。YouTubeチャンネル

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