いち早く届く紅葉の便り。北海道の紅葉名山【紅葉コースガイド2025】
例年、北の大地から一足早く届く紅葉の便り。厳しい冬を控え、北海道の山々は燃え上がるような鮮やかな色彩に包まれる。北海道の山々に精通する谷水亨さんが厳選した紅葉名山を紹介しよう。
写真・文＝谷水 亨（トップ写真＝錦秋の富良野岳）
目次
水面に映る紅葉を堪能する 大雪山（だいせつざん）・高原沼（こうげんぬま）
大雪山系／1500m
紅葉の見頃 9月中旬〜下旬
大雪山高原沼の紅葉は大雪山東山麓の代表的な紅葉観光地です。高原沼温泉をベースに緑岳方面や高層湿原と湖沼群に浮かぶ紅葉の彩りがとても美しいです。シーズン中は多くの観光客が訪れ、１周７ｋｍの間に点在する大小１０個ほどの沼を巡り楽しみます。「緑の沼」や「大学沼」などでは休憩や昼食を楽しむスペースがあります。しかし、ここはクマの出没も多く、沼巡りをするために、登山口にある「ヒグマ情報センター」にて、熊出没情報や遭遇時の注意点のレクチャーを受けてからの入山となります。また、ヒグマの出没状況によっては、全面禁止や高原沼以降の通行止めとなり、最終時間になると監視員と共に下山することになります。
MAP＆DATA
高低図
最適日数：日帰り
コースタイム：3時間40分
行程：大雪高原温泉・・・ヤンベ温泉分岐・・・三笠新道分岐・・・ヤンベ温泉分岐・・・大雪高原温泉
総歩行距離：約8,000m
累積標高差：上り 約505m 下り 約505m
コース定数：
14
アドバイス：シーズン以外は、公共交通機関はありません。シーズン時はマイカー規制が実施され、シャトルバス（層雲峡—レイクサイト経由—高原温泉）が３０分おきに運行されます（９月２３日～10月1日）。一帯はヒグマの生息区域です。熊鈴、笛などを用意しましょう。雨天のときは足元がぬかるむので、長靴がよいでしょう。
目次
プロフィール
谷水 亨
北海道富良野市生まれの富良野育ち。サラリーマン生活の傍ら、登山ガイド・海外添乗員・列車運転士等の資格を持つ異色の登山家。
子育てが終わった頃から休暇の大半を利用して春夏秋冬を問わず北海道の山々を年間50座ほど登って楽しんでいる。
最近は、近場の日高山脈を楽しむ他、大雪山国立公園パークボランティアに所属し公園内の自然保護活動にも活動の範囲を広げている。
YouTubeでも北海道の山々の魅力を動画で配信中。YouTubeチャンネル
こちらの連載もおすすめ
編集部おすすめ記事
- 道具・装備
- はじめての登山装備
【初心者向け】チェーンスパイクの基礎知識。軽アイゼンとの違いは？ 雪山にはどこまで使える？
- 道具・装備
「ただのインナーとは違う」圧倒的な温かさと品質！ 冬の低山・雪山で大活躍の最強ベースレイヤー13選
- コースガイド
- 下山メシのよろこび
丹沢・シダンゴ山でのんびり低山歩き。昭和レトロな食堂で「ザクッ、じゅわー」な定食を味わう
- コースガイド
- 読者レポート
初冬の高尾山を独り占め。のんびり低山ハイクを楽しむ
- その他
山仲間にグルメを贈ろう！ 2025年のおすすめプレゼント＆ギフト5選
- その他