初めてのキノコ狩り。マツタケを探して歩き回った結果は・・・?
長野県在住の読者レポーター今井良子さんより、初めてのキノコ狩りのレポート。
文・写真=今井良子
最近やっと、朝寒さを感じるようになってきた。そんな時、義理の弟から、「(実家の)隣のおいちゃんと山へキノコ採りに行くけど、一緒に行く?」との誘いがあり、おいちゃんが所有しているマツタケ山へ夫婦で連れて行ってもらうことになった。実は、長野県に住んでいるにもかかわらず私はキノコ採りに行ったことがない。人生初めてのキノコ採りにワクワクした。
76歳のおいちゃんと義理の弟と私達夫婦の4人で車に乗り、軽自動車1台がやっと通れるくらいの林道を進むこと5分くらいだろうか。携帯の電波が繋がらない、おいちゃん個人所有のマツタケ山に到着。意外とすぐに着いた。
赤松林の急登を少し登ったあたりから、ヤブでもないが道でもないようなところを、それぞれでジグザグに歩いて探した。傾斜地を横に歩くというのは慣れないと疲れる。時折りクマ鈴が鳴って、互いの距離感がわかり安心だった。しかし、一生懸命探すがなかなか見当たらない。黒く腐ったキノコは何本かあったが収穫できそうな物はなく1時間がたった。その時! 本日最初のマツタケをみつけた!
実際に現物を目の前にしてもまったく見えなかった。私はたまたま腐りかけが顔を出していたから立ち止まったけど、おいちゃんが「おっ、これもそうだ!」と、教えてくれたのだった。山に自生しているマツタケに初めてお目にかかることができ、今日はもうこれで満足。その後すぐにもう1本を見つけ、本日の収穫は腐ったものを含めてこの3本となった。
尾根まで上がってそこで休憩し、実家で作って持たせてくれたおにぎりを食べた。山で食べるおにぎりってなんでこんなにおいしいんだろう! 小腹を満たし下山した。
家に帰ってさっそく炊き込みご飯に。外見はいまいちだったが、縦に裂いてみると虫食いもなく白くきれいだった。20cmの立派なキノコはご飯茶碗では収まらなかったので魚用のお皿に盛った。いい匂いが部屋中に漂った。「匂いマツタケ味しめじ」などと言うが、マツタケの食感とはなんとも表現しづらい。家族は「さけるチーズみたいだね」と言っていてその表現がしっくりきた。
地域によってはすでに豊作のところもあるようだが、秋はまだこれから。この辺も雨が降ってもう少し寒くなると期待できるだろう。長野県では時期になると保健所などで鑑定をしてくれたり、勉強会が開かれたりしている。ちなみに10月15日は「キノコの日」で、また11月11日は1が並ぶ様子をキノコがニョキニョキ生えてる姿に見立てて「長野県きのこの日」にも制定されている。
(山行日程=2024年9月26日)

今井良子(読者レポーター)
長野県在住。山の中で育ったせいか森が好き。そして歩くことが好き。ケモノは怖いのでいつもドキドキしながら里山や街道歩きを楽しんでいる。
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