奥多摩・高水三山で紅葉のプチ縦走トレッキング【紅葉レポート】
読者レポーターより紅葉登山レポをお届けします。naobonさんは、高水山(たかみずやま)、岩茸石山(いわたけいしやま)、惣岳山(そうがくさん)、合わせて通称・高水三山へ。駅から駅へと縦走ができる、奥多摩でも人気のコースです。
文・写真=naobon
週末の雨予報が晴れ予報に変わったので、急遽、奥多摩の高水三山へ紅葉トレッキングに行くことにしました。紅葉ハイシーズンのためか、軍畑駅(いくさばたえき)近くの駐車場は7時前にすでに満車。沢井駅近くの駐車場に車を止めて、電車で軍畑駅まで一駅戻り、トレッキングをスタートしました。
軍畑駅から登山口までは、のどかな里山風景を楽しみながら歩きます。すでに紅葉が始まっており、錦秋の山への期待が高まります。高源寺(こうげんじ)近くの登山口から山に入り、しばらくは樹林帯の登りが続きます。1時間ほど進むと常福院(じょうふくいん)に到着しました。階段を登り、山門をくぐると立派な本堂が正面に建っています。ここの狛犬はたれ耳で愛らしい表情なのが印象的でした。
本堂でお参りし、本堂裏から続く登山道を少し登ると、高水山(759m)の山頂に到着です。山頂は広場上になっており、登山者でにぎわっていました。
高水山からいったん下り、再び樹林帯の道を登り返しつつ30分ほど歩くと、岩茸石山の山頂です。広い山頂からは秩父の山々も遠くに望め、しばし風景を楽しみます。まだ昼ごはんには早い時間だったので、次のピーク、惣岳山をめざします。
岩茸石山から急坂を下り、なだらかな樹林帯の登山道を歩き進めると、途中から一気に視界が開けました。みごとなまでに斜面の木々が伐採されており、ここが林業が盛んな場所であることを実感しました。振り返ると紅葉の山と青空が広がります。
最後の急登をクリアすると、惣岳山の山頂に到着です。惣岳山の山頂は、樹林の中で眺望はありませんが、青渭(あおい)神社奥の院が建立されています。木漏れ日が神社の屋根を柔らかく照らし、独特の神秘的な空気が流れていました。奥の院前は広場になっており、ここでランチをすることに。今秋の山行初のカップラーメンで温まります。
惣岳山頂からは緩やかな山道を下りていきます。途中、御嶽駅との分岐を、沢井駅方面に進むと、下山口に到着。下山口近くにある青渭神社で安全山行のお礼を伝えた後、沢井駅まで柚子の実をたわわに実らせた木々を見ながら、のんびり里山の散歩です。この辺りは、柚子の名産地だそうです。
下山後は、沢井駅近くの清流ガーデン澤乃井園内にあるCAFE雫で、地元名物の青梅ソーダで一服。澤乃井園は、地元の小澤酒造が運営する日本酒ガーデンです。日本酒を片手に御岳渓谷の紅葉を楽しむ人々や家族連れで、大変なにぎわいでした。登り始めからゴールまで、紅葉の彩り豊かな山歩きを楽しめました。
(山行日程=2024年11月17日)
MAP&DATA

naobon(読者レポーター)
東京都在住、神戸市出身。夏山シーズンは日本アルプスの稜線縦走を、冬は低山・里山ハイキングや山城巡りを、気ままに楽しんでいます。山行後の温泉とビールにこの世の極楽を感じる、週末ハイカーです。
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