半日でも気軽に自然を満喫できる、東京近郊の丘陵ハイキング【後編】
秋から冬にかけての時期、高い山は雪が積もり、限られた登山者のみの世界となるが、標高の低い山はハイキングのベストシーズン。空気が澄んで視界もよく、天気がよければ日だまりも心地いい。前編に引き続き今回も、東京近郊の丘陵地帯に目を向けてみたい。
構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=桜山展望台からの展望(写真=モーちゃん)
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「緑の島」で里山風景と森を満喫 狭山丘陵(さやまきゅうりょう)
東京都武蔵村山市・瑞穂町ほか
狭山丘陵は武蔵野台地西方、埼玉と東京の境に位置し、多摩川の蛇行による浸食から取り残されてできたといわれている。広大な緑地にはいくつもの公園が点在し、市民の憩いの場となっている。今回は、いくつかスポットをつないで東京と埼玉をまたいで周遊してみよう。
起点は、村山温泉かたくりの湯(2024年12月現在、一時閉館中)。都道を北に向かい、給食センター脇から舗装された遊歩道に入り、柵に沿って六地蔵へ。さらになだらかな道を進み、御判立(ごはんだて)を過ぎて猿久保へ。ここから南に下っていき里山民家に寄っていこう。付近はのどかな里山風景が広がる。
里山民家から田んぼ沿いに北上し、尾根の遊歩道に戻ればすぐに六道山展望台に着く。晴れていれば富士山、奥多摩、丹沢の山々が見える。展望を楽しんだら、出会いの辻を経て狭山湖外周道路へ。なだらかな砂利道だが、時折マウンテンバイクが通るので注意しよう。
外周道路から北に外れ、わずかに下ればさいたま緑の博物館。湿地や谷戸や池があり、自然観察によいスポットだ。ここからバス停まで向かうのもよいが、今回は外周道路に戻り、狭山湖の水源地に入る。市街地の喧噪から隔絶された深い森を進み、御判立に出て、もと来た道でかたくりの湯に戻る。
今回紹介するコースは約12kmと少々長め。もっと気軽に歩きたい場合は六道山展望台をゴールとしてもよい。また散策路が多いので、探索気分でいろいろ歩いてみるのもおもしろい。1点注意だが、狭山丘陵の園路は一部通行止めになる場合もあるので、事前に確認を。
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今がいい山、棚からひとつかみ
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