武蔵野の雑木林ホッピング。野火止用水をたどるハイキング①

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野火止(のびどめ)という名には、雑木林や田畑が広がる武蔵野を連想するような響きがある。玉川上水の分水の一つ・野火止用水周辺には所々に雑木林が残っており、ふと出くわす風景にどこか懐かしさを感じられるかもしれない。

写真・文=中島タツヤ、トップ写真=野火止用水沿いの本多緑道

目次

平林寺堀から本多緑道へ

関越自動車道を越え、交差点へ。ちなみに交差点を直進すると平林寺堀の伏せ越し箇所があるので、ちょっと寄り道。平林寺堀が車道の下をクランク状にくぐり、道路の反対側に延びている。そのまま平林寺堀を進んでもよいのだが、交差点に戻って北上し、本多緑道をめざす。

〉伏せ越し箇所から平林寺堀を振り返る
碑のある伏せ越し箇所から平林寺堀を振り返る。写真手前右から道路をくぐってきた水は、前方の平林寺方面へ流れていく

本多緑道は野火止用水本流沿いのトレイルで、新座市体育館の前の入り口には野火止用水の大きな説明図がある。野火止用水の全容が描かれており、なかなか壮観だ。しばらく進んでいくと、左岸側の運動公園に規模の大きい雑木林が現われる。冬枯れの雑木林を横目に、穏やかで心地のよい道が続く。

〉本多緑道
本多緑道と雑木林。この付近は、野火止用水沿いの道の中でも特にお気に入りの場所の一つ

やがて桜並木を過ぎ、本多緑道を抜けて車道に出る。その先は歩道がない道を車の通行に注意しながら進めば、木々に包まれた野火止史跡公園に着く。この一角で、野火止用水と平林寺堀が分かれていく。

〉野火止用水本流と平林寺堀の分岐点
野火止用水本流(左)と平林寺堀(右)の分岐点

水道道路の歩道歩き

史跡公園の先は、開渠と暗渠が入り混じった野火止用水沿いの歩道歩きが続く。水道道路をひたすら進み、西武池袋線の線路を越え、清瀬駅への分岐となる。新座駅から清瀬駅まで約7.5km程度。ここでいったん区切ることとし、次回は清瀬からの区間を紹介しよう。なお野火止用水をたどるコースは、今後ヤマタイムに反映予定だ。

〉両側の高低差がある場所も
両側の高低差がある場所も。新座市新堀付近にて
〉かなり遠くに富士山が見えた
写真ではわかりづらいが、かなり遠くに富士山が見えた。新座市新堀付近にて

以下コースデータにて、「コース詳細ページへ」のリンクを設けてある。本記事で紹介したコースデータを自分の登山計画にコピーしたり、コースデータのGPXデータをダウンロードできるのでご利用いただきたい。そして歩いた後は記録を作成して、「みんなの登山記録」でぜひ公開してみよう!

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 2時間20分
行程:新座駅・・・野火止用水公園・・・山下橋・・・西分橋・・・平林寺堀入口・・・本多緑道入口・・・史跡公園・・・新堀交差点・・・清瀬駅分岐・・・清瀬駅
総歩行距離:約7,607m
累積標高差:上り 約32m 下り 約10m
コース定数:7
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