春、花の低山へ。春を告げるカタクリに出合える山ガイド【山と溪谷2025年3月号】

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雑誌『山と溪谷』2025年3月号の特集は「春、花の低山へ」。春の訪れを告げるカタクリ、ニリンソウなどのスプリング・エフェメラル。山を華やかに彩るサクラ、ツツジ……。自然の息吹を感じるこんな季節には、のんびり花を楽しめる低山がおすすめ。春の花を愛でる、あの花に会える、ぽかぽかハイキングコースを多数紹介している。特集の中から、カタクリを愛でる低山のコースガイドを見てみよう。

構成=山と溪谷編集部

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ゲレンデをピンクに染めるカタクリ八森山(はちもりやま)とカタクリ

山形県/見頃:4月上旬〜4月中旬

八森山スキー場上部の斜面に咲き乱れるカタクリ
八森山スキー場上部の斜面に咲き乱れるカタクリ。4月中旬

山形県鶴岡市三瀬にある八森山は、スキー場やキャンプ場が整備された山だが、近年、山頂付近に風力発電の風車が3基も建ってしまったため、登山の対象とは言いがたい。しかしこの山にはほかの山では体験できないすばらしい光景が待っている。それはスキー場上部の斜面を埋めつくすカタクリの大群落だ。ゲレンデの上部を横切る車道まで登ると、鳥海山(ちょうかいさん)や日本海の大観が広がるので、それだけでも満足してしまう。

(文・写真=曽根田 卓)

DATA

標高:416m
歩行時間: 計1時間15分
アクセス:[マイカー]八森山レクリエーション広場の駐車場(無料)を利用 ※JR羽越本線三瀬駅から八森山レクリエーション広場まで歩いて行くこともできるが、徒歩約3km、約45分かかる。また、狭い車道を歩くためマイカー推奨
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プロフィール

山と溪谷編集部

『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。

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雑誌『山と溪谷』特集より

1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。

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