夏に歩きたい!涼しさ満点の名瀑を巡る厳選コース(後編)

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夏は高原やアルプスが人気ですが、涼を求めて滝を巡る山歩きはいかがでしょうか。名瀑が見られるコースを中心に、ハイキングコースから登山コースまで幅広くピックアップ。

構成・文=山と溪谷オンライン

目次

世界遺産の大瀑布と熊野古道を巡る那智大滝から「かけぬけ道」へ

日帰り/和歌山県

青岸渡寺三重塔と那智の滝(写真=MTSranger

和歌山県南部に位置する那智(なち)の滝。落差は133mもあり、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の別宮である飛龍神社の御神体になっています。世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産でもあります。

大門坂(だいもんざか)駐車場から登り、大門坂へ。老杉に囲まれた石畳の道は、古道らしい雰囲気が漂います。上がった先から那智の滝に向かいますが、熊野那智大社、青岸渡寺(せいがんとじ)にお参りしてからでもよいでしょう。飛龍神社を過ぎ、すぐ近くから見上げる那智の滝は圧巻です。

那智の滝からは、熊野本宮大社まで続く熊野古道中辺路に向かいたいところですが、1泊2日の行程で大雲取越(おおくもとりごえ)、小雲取越(こぐもとりごえ)と山並みを越えていくかなり険しい道のりとなります。日帰りで熊野古道を歩くなら、熊野古道中辺路の一部、「かけぬけ道」がよいでしょう。熊野那智大社から少し登り、阿弥陀寺(あみだじ)、妙法山(みょうほうざん)を周回して、大門坂駐車場に戻ります。暑い夏は「かけぬけ道」を先に登ってから那智の滝に向かう順でも、クールダウンできるのでよいかもしれません。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間58分
行程:大門坂駐車場・・・那智大滝・・・熊野那智大社・・・阿弥陀寺・・・妙法山・・・那智高原・・・熊野那智大社・・・大門坂駐車場
総歩行距離:約9,653m
累積標高差:上り 約1050m 下り 約1050m
コース定数:23
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