山と水遊びを同時に楽しむ! 盛夏におすすめのハイキングコース7選【関東周辺】
夏休みは家族でハイキングを楽しみたい季節だが、夏ならではの水遊びも捨てがたい。そこで、関東のハイキングコースのなかから、登山の後に川や海で水遊びが楽しめるコースをセレクトしてみた。いずれも公共交通機関が利用でき、渋滞の心配がないので週末でもスムーズにアクセスできる。登山後に水辺で冷えたビールを傾けるのもよいだろう。なお、水遊びの際は必ず大人が付き添い、安全管理は確実に行ないたい。
構成=山と溪谷オンライン
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林間の滝から山頂へ、そして「遠足の聖地」で水遊び五常の滝〜日和田山(ごじょうのたき〜ひわだやま)
埼玉県/305m(日和田山)
入間川支流の清流・高麗川(こまがわ)周辺の山々は比較的標高が低く、平行に延びる西武線でアクセスしやすいことから、季節を問わず多くのハイカーでにぎわう。ここでは、林間にひっそりと流下する滝と、ピクニックのメッカを結ぶコースを紹介しよう。
武蔵横手(むさしよこて)駅で西武線を下車し、国道299号を横断して「五常の滝」(ごじょうのたき)の道標に従って横道へと入る。高麗川の支流沿いに歩いて人工林へと入っていくと、五常の滝の駐車場と受付が見えてくる。入場料200円を納めて滝に立ち寄ろう。落差12m、清冽な水が流れ落ちるこの滝は、南北朝時代に武士たちが戦勝を祈願したと伝わる。儒教における「仁義礼智信」の五常の教えをもって自らを律し、人徳を磨くという願いと祈りをこめて名付けられたものという。
五常の滝を後にして、未舗装の林道を北向地蔵(きたむきじぞう)へと登っていく。舗装路の林道のそばに立つ地蔵に手を合わせたら物見山をめざそう。森の中は日差しがさえぎられ、涼しく歩ける。展望のない物見山のピークを踏み、駒高(こまだか)でいちど舗装路に出る。あずまややトイレがあるので、ここで休憩してもいい。かつて電波塔のあった高指山(たかさしやま)の山頂直下で再び登山道に入り、尾根伝いに少し下り、登り返すと日和田山だ。東方向に展望が開け、空気が澄む季節は筑波山が望める。山頂から少し下った金刀比羅神社の前がこのコースでいちばんの展望地で、狭山丘陵や関東平野、奥多摩の山々はもちろん、条件がよければ丹沢や富士山を遠望できる。眼下に広がる「ひ」の字を逆さにしたような平地は巾着田(きんちゃくだ)で、大きく蛇行する高麗川がつくった不思議な地形だ。1時間足らずで巾着田まで下りられるので、河原で川遊びをしていこう。
(文・写真=西村 健)
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山と溪谷オンライン編集長 西村 健
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