山と水遊びを同時に楽しむ! 盛夏におすすめのハイキングコース7選【関東周辺】

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夏休みは家族でハイキングを楽しみたい季節だが、夏ならではの水遊びも捨てがたい。そこで、関東のハイキングコースのなかから、登山の後に川や海で水遊びが楽しめるコースをセレクトしてみた。いずれも公共交通機関が利用でき、渋滞の心配がないので週末でもスムーズにアクセスできる。登山後に水辺で冷えたビールを傾けるのもよいだろう。なお、水遊びの際は必ず大人が付き添い、安全管理は確実に行ないたい。

構成=山と溪谷オンライン

目次

滝の水しぶきを浴びて涼もう!御岳山とロックガーデン(みたけさんとろっくがーでん)

東京都/507m

七代の滝
日差しが入り込まない深い谷間に水を落とす七代の滝

奥多摩の山の中でも人気が高い御岳山。低山ながらも水辺を歩ける区間があって、暑い夏に登るのも楽しい。

ケーブルカーを利用して御岳山駅まで一気に上がったら、山上集落を通り抜け、長い階段を登って武蔵御嶽(むさしみたけ)神社へ。山頂の標柱は見落としがちだが、拝殿左奥の奥宮遥拝所(おくみやようはいじょ)に立っているので、神社の参拝後に立ち寄っていこう。

御岳山山頂の標柱
武蔵御嶽神社の奥宮遥拝所に立っている御岳山山頂の標柱
御岳山 ロックガーデン
休憩スポットが点在するロックガーデン

長尾平(ながおだいら)分岐から急な坂を下った先の深い谷間には、七代の滝(ななよのたき)が勢いよく水を落としている。夏は飛び散る水しぶきが心地いい。

そこからしばらくは、鉄の階段交じりの急斜面の登りが続く。天狗岩(てんぐいわ)の前で急登が終わると、ロックガーデンの始まりだ。ここは岩場を想像する名前だが、実際は透き通った水を間近に見ながら歩く、涼やかな遊歩道だ。流れはとても穏やかなので、水遊びも楽しめる。

やがて右前方に見えてくる、すっきりと水を落とす綾広の滝(あやひろのたき)を左から回り込んで上に出ると、ロックガーデンも終了だ。あとは歩きやすい道が、長尾平分岐まで続いている。

(文・写真=木元康晴)

御岳山 ロックガーデンの区間に続く穏やかな水の流れ
ロックガーデンの区間に続く穏やかな水の流れ
レンゲショウマ
群生地で幻想的な花を咲かせているレンゲショウマ

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間28分
行程:御嶽山駅・・・裏参道分岐・・・神代ケヤキ・・・随身門・・・御岳山・・・長尾平・・・七代の滝・・・ロックガーデン・・・綾広ノ滝・・・長尾平・・・随身門・・・神代ケヤキ・・・裏参道分岐・・・御嶽山駅
総歩行距離:約5,700m
累積標高差:上り 約737m 下り 約737m
コース定数:16
アドバイス:御岳山駅に戻ったら、帰りのケーブルカーに乗る前に見ていきたいのが、夏の間だけ花を咲かせるレンゲショウマの群生地。林の中に咲く白い花は幻想的で、真夏の厳しい暑さを忘れさせてくれる。
登山ガイド 木元康晴さん
紹介してくれた人
登山ガイド 木元康晴さん
ガイド活動のかたわら、安全登山やコースガイドなどを執筆。『山と溪谷』『岳人』などの雑誌への寄稿のほか、『IT時代の山岳遭難』、『山のABC 山の安全管理術』、『関東百名山』(共著)などの著書がある。
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