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スマートフォンのバッテリー問題を知れば、登山中も電池残量を気にせず安心してスマホを使えます

山で便利・安心! 登山用アプリ&GPS徹底使いこなし術
基礎知識 2018年07月19日

登山アプリをスマートフォンにインストールして使い方をマスターしておくだけで、登山の強い味方となることを説明してきたが、それはバッテリーがあってこそだ。そこで今回はスマートフォンの消費電力と、バッテリー対策について説明する。

 

 

こんにちは、ジオグラフィカという登山用GPSアプリを開発している松本といいます。今回は、登山者はもちろん、スマートフォンユーザーにとっての悩みの一つ、バッテリー消費について説明します。

★ジオグラフィカ iPhone版
★ジオグラフィカ Android版

 

登山アプリはどのくらいバッテリーを消費している?

スマートフォン(以下、スマホ)を登山に使うと、どれくらいバッテリーを消費するのかご存じですか? バッテリー消費は利用条件によって変わりますが、例えば、以下のような使い方では――

  • アプリはジオグラフィカを使う。
  • 機内モード(機内モードでもGPS機能は使えます)。
  • トラックログ(GPSログ)を記録する。
  • たまに画面を見て現在地を確認する。

だいたい1時間に100mAh程度消費します。これはあくまで目安で、画面を見る時間が長かったり、カメラ撮影や音楽再生など他の用途にも使ったりすれば、その分だけ多く消費します。また、同じように使っても、機種によってはこれより少ないことも多いことあります(※下記コラム参照)。

いずれにしても、1時間に100mAhを消費すると、4.7インチのiPhone(iPhone7や8)では1時間に5%消費になるので、満充電から使い始めれば20時間程度はバッテリーが保てる計算になります。大容量バッテリーのPlusシリーズのiPhoneであれば、1時間に3%消費で30時間程度保つ計算です。

XPERIA(SONY)やarrows(富士通)などバッテリー容量が大きい(3,000mAh程度)Androidスマホの場合も1時間に3%程度の消費となり、30時間程度ログを記録できます。

では、ログを記録しない場合はどうでしょうか? 以下の条件で確認してみると――

  • 機内モード。
  • トラックログやルート案内などは使わない。
  • たまに画面を見て現在地を確認する。

この場合は、行動中ほとんどバッテリーを消費しません。1日中使ったとしても10%程度の消費でしょう。トラックログを記録しなければ、スマホがスリープしている間のバッテリー消費量は非常に少なくなるためです。たまに画面を開いて現在地を確認する程度の使い方なら、ほぼバッテリーを消費せずに済みます。

ただし、この使い方の場合はGPSアプリの画面を開いてから現在地を確認するため、現在地を表示するまで少し時間が掛ることがあります。それでも長くて1分程度なので、正しい位置が出るまで大きなストレスになることはないと思います。

バッテリーを消費してログを記録するか、温存するためにログは諦めるかは各自の判断となりますが、大切なのは以下の2つになります。

  • ログを記録する場合は1時間に100mAh程度消費します。
  • バッテリーを保たせるために機内モードを活用しましょう。

 

機種によるバッテリー消費の違いを把握しておこう

スマホのバッテリー消費は機種によっても違います。私が持っている17台のスマホで比べた結果では、Galaxyシリーズ(SUMSUNG)の消費量が特に多いです。機内モードにしてもバッテリーが減っていきますので、システムが消費しているようです。

一方でarrows M03はバッテリー消費が少なく、トラックログを記録しても1時間に2%程度しか消費しません。そのかわりGPS精度が低くて動作も遅いのが難点です。

機内モードでも機種によって消費電力は変わりる。山で使う前に、自分の機種の消費電力の状況を把握しておこう!

iPhoneシリーズはどれも同じくらいで、1時間に100mAh程度の消費となります。ただし、iPhone5や5sはバッテリー容量が小さく、古い機種のため電池が劣化していることもあり、バッテリーの減りが早く感じます。

余談になりますが、劣化がひどい時はバッテリーの交換や機種変更を検討したほうが良いでしょう。

 

冬はバッテリー消費が早いは本当?

冬はスマホのバッテリーがすぐ無くなってしまうとよく言われますが本当でしょうか? 科学的には正しくはないのにこう言われている理由は、どの種類のバッテリーでも温度が下がると電圧が下がるためです。

電圧が下がるとバッテリー残量は少なく表示されるので、冬はバッテリーが早く無くなるように感じます。しかし実際には消費はされていないのです。

この「バッテリーが無くなるように見える」対策は、とにかくスマホを冷やさないことに限ります。ミッドウェアなどのポケットに入れて、常に体温で保温してください。なお、もし冷やしてしまって残量が少なく表示されても、実際に消費されてしまったわけではないので温めれば元に戻ります。

もし残量表示が戻らなかった場合はスマホを再起動してください。再起動すればだいたい元の数字に戻ります(再起動中に冷やさないように注意!)。表示上の残量が少ないのを気にしないのであれば再起動の必要はありません。再起動すれば無駄にバッテリーを消費するためです。

また、「iPhoneは寒さに弱い」とよく言われます。確かに、ちょっと寒いとすぐシャットダウンしてしまうイメージがありますが、これにも原因と対策があります。以下の方法を試してください。

  • バッテリー残量は多めに保ってください。行動開始の時点で100%にしておきましょう。
  • 寒冷環境で写真を連写するとシャットダウンしやすいです。寒い場所では1枚撮ったら少し休ませてください。
  • iPhone7以降は防水になったせいか寒さに強くなりました。iPhone6s以前、特にiPhone5世代はかなり寒さに弱いです。新しい機種を使いましょう。

寒さに弱いとされるiPhoneでも、シャットダウンする原因と対策が分かっていれば冬山で使うことも可能です。実際、私は使っています。それでもシャットダウンしてしまったら、慌てず騒がず体温で加温して再起動してください。

 

 ■今回のまとめ

  • 機内モードでトラックログを記録すると、1時間に100mAh程度バッテリーを消費します。
  • 機内モードにして、ログを記録しなければほとんどバッテリーを消費しません。
  • 冬でも冷やさないようにすれば登山に役立てることが出来ます。

 

知識・雑学 危機管理 登山グッズ
教えてくれた人

松本 圭司

アプリ作家、ライター、料理研究家などマルチに活躍する山好き。江戸川区在住。

アプリの代表作「ジオグラフィカ」は多くの登山者に利用され、GPSアプリに関する講演・講習なども行う。

ほか、国土マップR、アルパカナビ、速攻乗換案内、雨かしら?雨時雨などもリリースする。クリーン&ビルド株式会社所属。

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