琵琶湖を見下ろす超人気低山に挑戦。金勝アルプスで奇岩と眺望を楽しむ

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読者レポーターより登山レポをお届けします。関西在住のyamatsuzukiさんは、滋賀県の人気ご当地アルプス、金勝(こんぜ)アルプスへ。核心部では、花崗岩が風化した奇岩群とロープを使ったアスレチック要素、琵琶湖や比良山地方面まで見渡せる絶景が待っています。低山ながらも満足度の高い人気のコースです。

文・写真=yamatsuzuki

目次

MAP&DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間
行程:上桐生・・・鶏冠山・・・天狗岩・・・桐生キャンプ場・・・上桐生
総歩行距離:約7,200m
累積標高差:上り 約573m 下り 約578m
コース定数:18

上桐生の駐車場からスタート。まずは林道歩き

金勝(こんぜ)アルプスは滋賀県の南部にある低山ですが、見どころとルートが豊富で、とても人気があります。今回のルートはコースタイムが約4時間で距離は7.2㎞。アップダウンは各約550mです。

上桐生(かみきりゅう)登山口では、この日もたくさんの登山者が準備をしていました。小学生を含む家族で登るグループも複数組いました。気温は15℃前後で、絶好の登山日和です。

駐車場は有料(600円)で9時30分ごろには残り数台でした。きれいなトイレと水場があるので安心です。

金勝アルプス 上桐生登山口の駐車場
9時30分ごろの駐車状況
金勝アルプス 上桐生登山口のトイレと水場
トイレと水場

登山口は駐車場を奥に進んだ場所にあります。登山者が多いので迷うことはないと思います。登山口にはクマの注意看板もあります。

金勝アルプス 上桐生登山口
ここが登山口

最初は林道歩きです。整備されていて歩きやすいのでドンドン進みます。しばらく歩くと分岐があります。今回は左に進んで、子鶏冠山経由で鶏冠山(けいかんざん・とさかやま、490m)をめざします。

金勝アルプス 林道歩き
林道歩き

急登を越えて子鶏冠山で最初の展望

子鶏冠山の手前から急登になります。登りきると景色が開けます。競馬の栗東(りっとう)トレーニングセンターや野洲(やす)にある三上山(みかみやま、432m)もきれいに見えます。

次の鶏冠山までは急登はなく、比較的平坦です。

金勝アルプス 登山道
急登が始まる
金勝アルプス 子鶏冠山からの眺望
子鶏冠山からの眺望

さまざまな奇岩を歩き、天狗岩へ

鶏冠山からしっかり下って、今回のメインの天狗岩までの登り返しです。天狗岩までのルート上には花崗岩が風化した奇岩がたくさんあるので、お気に入りポイントを見つけてはいかがでしょうか? 鶏冠山までのルートとは変わって、ロープなどを使ったり、細い花崗岩の間を歩いたり、アスレチック的な要素もあって楽しく歩けます。

金勝アルプス 存在感のある花崗岩
存在感のある花崗岩
金勝アルプス ゴロゴロした花崗岩
ゴロゴロした花崗岩

天狗岩から絶景を楽しみ、下山

天狗岩の取付からはさらにアスレチック感が増します。丁寧に歩かないと危険な場所もあるので慎重に登ります。天狗岩付近はにぎわっています。景色を見ながらゆっくりできるおすすめの場所です。この日は薄曇りでしたが、快晴の日は琵琶湖や比良(ひら)山地方面もしっかり見えてすばらしい景色が広がります。

金勝アルプス 天狗岩への登り
天狗岩への登り
金勝アルプス 天狗岩からの眺望
天狗岩からの眺望
金勝アルプス 琵琶湖と比良山地方面の眺望
琵琶湖と比良山地方面の眺望
金勝アルプス 天狗岩
天狗岩

天狗岩で休憩して周回コースで下山します。急でザレた場所もあるので注意が必要です。ロープがついている場所も複数あるのでゆっくり下ります。

金勝アルプス 登山道
滑らないように注意が必要
金勝アルプス 登山道
急な下りがしばらく続きます

急な下りの最後のポイントが通称バランス岩です。ここからの下りが終わると、後は歩きやすい登山道になります。樹林帯とロード歩きで下山していきます。

ゴール手前にはキャンプ場があります。キャンプ場を過ぎるとゴールの駐車場に到着です。

金勝アルプス 通称バランス岩
通称バランス岩
金勝アルプス 登山道
シダ植物がかっこいい
金勝アルプス キャンプ場近くの川
キャンプ場近くの川

紅葉が見られるかなと思っていましたが、滋賀県南部はもう少し先のようです。

この日は新しい日帰りバックパックのテストも行なっていました。もう少しフィッティングに修正が必要だなと感じることができたので、次回が楽しみです。実際に歩いてみないとわからない情報も多いので、装備も含めて調整していきたいと思います。

しばらく気になっていた、左膝の痛みに対するセルフケアの効果を感じることができたのも満足しています。

北アルプスは雪が積もり始めたので、雪山の準備と共にセルフコンディショニングもアップデートしていきたいと思います。

(山行日程=2025年11月2日)

関連リンク

yamatsuzuki(読者レポーター)

yamatsuzuki(読者レポーター)

2022年に初めての槍ヶ岳登山で、全身の細胞が震える感動とエネルギーが沸き起こる体験をして以来、山にどっぷりはまっています。細胞レベルのわっくわく!!を感じながら山を楽しんでいます。

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この記事に登場する山

滋賀県 / 金勝山地

鶏冠山 標高 490m

滋賀県草津市にある山で、草津川上流に位置する花崗岩質の山。南側にある竜王山などと合わせて金勝アルプス(こんぜあるぷす)と呼ばれる。 鶏冠山の山頂は、その名の通りトサカのような小ピークが重なっていて、スリルある急登が待っている。 登山の際には、オランダ堰提や逆さ観音、落ヶ滝などの史跡も訪れたい。

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