第1回:51年に及ぶ登山記録のはじめと終わりから 定年退職した翌日から、一日も欠かさず山へ登り続けて一万日を目指した、東浦奈良男さん。達成目前の連続9738日で倒れ、2011年12月に死去した奈良男さんの51年にも及ぶ日記から、その生き様を紐解いていく。 2018.07.03
第2回:昭和36年、富士登山の失敗と成功 一万日連続登山を目指し、達成目前で力尽きた東浦奈良男さん。連続登山を始める以前から付けていた42冊にも及ぶ日記帳を確認すると、その生き様が目に浮かぶ。今回は、その雄大さに圧倒されながら、富士登山に初挑戦したようすを紐解く。 2018.08.13
第3回:藪漕ぎ 一万日連続登山を目指し、達成目前で力尽きた東浦奈良男さん。連続登山を始める以前から付けていた42冊にも及ぶ日記帳を確認すると、その生き様が目に浮かぶ。今回の日記は、読図を覚えたてのころに登った、地元三重県の名もない山について。 2018.11.14
第4回 進退を決める「三脈」 一万日連続登山を目指し、達成目前で力尽きた東浦奈良男さん。連続登山を始める以前から付けていた42冊にも及ぶ日記帳を確認すると、その生き様が目に浮かぶ。今回は、初めて山頂に立った乗鞍岳の山行から数えて55回目、大台ヶ原の日出ヶ岳に登った時の日記を紐解く。 2018.11.28
第5回 軽装で登った五竜岳での雪と霰。 昭和35年、35歳で山に目覚めた奈良男さんは、昭和38年に入ると、前回紹介した大台ヶ原山に次いで大峯山へ二度、北アルプスの常念岳、北・西穂高岳、立山、白馬岳、燕岳、富士山へ5回など、仕事のない日曜日を利用して北アルプス方面へ精力的に足を運んだ。 2018.12.27
第6回 伊勢〜熱田神宮徒歩100km 連続登山を始めた昭和59年よりも19年前の昭和38年、前回に紹介した北アルプスの五竜岳で痛い目に遭い、山に向かう己の力の限界を感じた奈良男さんが取った行動は、ひたすら歩くことだった。 2019.01.15
第7回 退職。そして、連続登山第1日目 一万日連続登山を目指し、達成目前で力尽きた東浦奈良男さん。三十半ばで登山に目覚めた彼は、休日登山を24年間続けた末の昭和59(1984)年10月25日、長年働き続けた印刷工の仕事を60歳になる約3ヶ月前に退職した。今回は、その翌日、地元の山、朝熊ヶ岳(555m)の日記を紹介する。連続登山記録が平成23(2011)年6月に9738日で途絶えるまでの第1日目の記録だ。 2019.01.28
第8回 日帰り50km山行へ向けて、歩き方を自然から学ぶ 一万日連続登山を目指し、達成寸前で他界した東浦奈良男さん。昭和59(1984)年に印刷会社の仕事を定年退職し、翌日から連続登山を始めた。今回は、連続登山2000日を達成し、身も心も鍛え抜かれた平成3(1991)年の山行を紹介する 2019.02.11
第9回 クルマにひき逃げされたまま歩き続ける 定年退職した翌日から連続登山をはじめ、一万日を目指した東浦奈良男さん。連続5696日(15年と約半年)を達成した翌日、下山後の帰り道でクルマに轢かれてしまう。 2019.02.25
第10回 「いっておいない」の言葉が心に染みる。妻、かづさんの救急入院 定年退職した翌日から一万日連続登山を目指し、達成寸前で他界した東浦奈良男さん。8000日達成を目前にしたある日、共に3人の子どもを育てあげ、日々、奈良男さんを山へ送り出してくれた妻、かづさんが入院してしまう。 2019.03.12