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双門ルート・弥山周回

双門ルート 弥山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (K-TAN さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: R309 天川村 熊渡

この登山記録の行程

1日目
06:46 川辺川の橋
07:27 八丁河原
09:23 吊り橋
10:55 一の滝、二の滝
11:53 双門の滝
13:01 急登最終点
13:27 遡上ルート開始
16:48 ボルト渡り
17:31 狼平小屋
2日目
06:00 狼平小屋出発
07:06 弥山
08:07 八経ケ岳
09:47 狼平分岐
11:02 合川橋分岐
12:46 八丁河原分岐
13:27 川辺川の橋

コース

総距離
約19.1km
累積標高差
上り約2,060m
下り約2,056m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

4年越しで計画してきた関西最難関のルートに挑戦することにした。
YouTubeで事前学習を行い、迷いやすい場所、危険な場所をインプットし、地図に書き入れて写真つきで計画書を作成。
まずは、時間、自分の体力では日帰りは無理なので、テント担いで登る必要がある。
一通りの荷物を入れたら、大きくなりすぎて危険ルートを登るにはバランスが悪い。 
そこで、テントを簡易テントに変更し、30Lのザックに詰め込んだ。これなら大丈夫

6:45 R309川合 熊渡の駐車スペースは既に一杯、少し先に1台分のスペースがあったので、そこに駐車して出発。

45分程で八丁河原、20分程青葉を楽しみながら遡上すると釜滝
ここからはしごと危険なルートが始まるので、ヘルメット着用
朽ちて落下したはしごを見ながらはしごを渡るのは、ちょっとビビる

1時間20分程大きな岩を乗り越えながら遡上すると、朽ちたはしごが突き刺さった場所に到着する。
橋を渡って急登すると、吊り橋が見えてくる、ピークより少し下の階段を下ると、一の滝、二の滝が眼前に現れる。
吊り橋を渡って、右側に薄っすらと踏み跡があるので、登っていくと、垂直のはしごがある。
さあ、はしごの始まりだな
ここまでは、楽しみながら登ってきたが、この後全く余裕がなくなる。

危険なルートを登っていくと、急登と言うより、垂直登りだ。
あまりにも垂直な崖登りなので、先のテーピングが全く見えないので、ルートが正しいかどうかもわからない箇所が多々ある

時折現れるテーピングと鎖が進路が正しいことを教えてくれる。
とにかく危険な崖登りが延々と続く

途中で、2重のテーピングがあったので、誘われるように降りていったら、微妙にテーピングがあったので、進んでいくと、いきなりテーピングが無くなった。GPSを見ると、コースアウトしている。何だもっと速く確認しておけばよかったと後戻りするにも、よじ登ってきたので、降りるにも難儀した。

間違えたポイントまで戻り、よく見ると真上にコースが有るようだ。
崖をよじ登ると、垂直はしごの始まり。

終わりの見えない垂直はしごが延々と続く。しかしはしごは案外登りやすい
問題ははしごとはしごの間の崖登りで体力がどんどん奪われていく
はしごを見るたびに、ほっと一安心するようになる。

三ノ滝の横あたりが一番危険、垂直に登っていくと景色が開けると同時に足元は崖だ
しかもロープもなく、素手で崖をよじ登る。バランス崩すと一巻の終わり。ザック小さくして来てよかったぁ
崖を通過すると、ピークを超えて、仙人嵓テラス、時間は11:52分
双門滝が奥に見える。
昼休みを終えて、さて、もうひと登り、登り始めると5分程でボルト渡りと、足元が浮いているはしごに取り付く
その後もかなりきつい登り40分でピークに到着

景色が開けているので、弥山の道標下で大休憩。
時間は13:00 出発から6時間15分、標準で8時間なら
残り2.5Km、後は遡上コースなので、2時間程で着くかなぁ~とこのときは呑気に考えていた。

40分激下りで河原に降り立つ、ここから遡上コースになるが、ここから先はルートファインディングが難しい
行く先のテーピングを見つけても、今日は少し水嵩が多いので、なかなか渡渉ルートを見つけるのが困難だ。こっちか?いや、あっちかとウロウロ

飛び石をイメージしながらルートを選ぶ。
一度無理したので、片足ぽちゃん。一瞬だったので防水ブーツはセーフ!
飛べるところは良いが、飛べないところは、土手を迂回
迂回ルートをテーピングが誘導しているところもあるが、無いところもあるので、道を探しながら進んでいく
どんどん時間が過ぎていく。

土手の迂回ルートを歩いていると、青年が軽装で降りてきた。
間違えて下山しているのかなと思い、「この先危ないよ」と声をかけると途中で断念して引き換えしてきたと言う
「それじゃぁ、このルート登ってきたのか?」と聞くとそうだと言う。それなら危険なルートであることは自覚しているんだろうと、「気をつけて」と声をかけた。この人翌日捜索されていた事を自宅へ帰ってから知った。

1時間程遡上、迂回を繰り返すと、遡上難所に出くわす。よくよく観察すると、渡れるところがかろうじて1箇所あった。諦めて下山した彼はここで断念したのかな?
思いっきり飛んで飛んでーー! 無事渡渉

その先は大きな岩が行く手を塞いでいる。
川側の一角にどうにか取り付けるので、登ってみると、その先はお先真っ暗・・・・・どうやって行くねん!
途方に暮れて、辺りを観察すると、左の崖上に"はしご"がキラリ!
そっちかぁ、と少し戻って、崖を登ってはしごに取り付く

再び河原に降り、遡上を繰り返し、またまた飛んで飛んでー!ぽちゃん こんどは片足靴下まで濡れました・・・
めげずに、遡上迂回を繰り返す。それにしても、迂回路のえげつないことったらありゃしない。

進んでいるうちに、間違った谷に進んでしまった。
すぐに気がついて、戻ってきたが、既に16時半、大幅に遅れている。狼平小山まで700m
暫く進むと、ボルト渡り、この後は近いはずだと思っていたので、よっし!ここまで来たか!と自分に気合を入れた

・・・ところがだ!、河原へ降りる道が無い!、足跡は上に続いている・・・しまった、この後のコースは予習してこなかった。
転がり落ちそうな斜面を登って見た。方向修正をして、河原の近くを進んでいく、河原が覗けるが、どう見ても遡上できるようには見えないので、再び山中に戻り、藪かき分けながら進んでいく。あと100m地点で藪がなくなり、ちらっとピンクのテーピングが見えた。
進んでいくと、遡上コースの道に合流。
すぐに橋が現れる。
やったー!、双門ルート制覇したぞー!と心のなかで雄叫びを上げる。
時間は17:34、もう弥山には登れないので、小屋を覗くと、夫婦2人だけ、
外にはテント7張り、グループも居た。

晩御飯は最近ハマってる、オムライス
18:30に就寝して、5時に目をさます。途中でいきなり寒くなったなぁとおもったら、サーマレストの空気が抜けていた。
6時に弥山へ出発、上空で消防ヘリが遭難者を探している、探しているのは双門ルートの様だ、もしかして昨日会った青年かなぁ?
しかし山頂に着くときには、ヘリはいなくなった。
弥山神社にお参りして、八経ヶ岳に登って、頂仙山ルートで下っていく。しかし昨日のアクロバット登山で筋肉痛がひどい、頂仙山登るのは止めた。
途中で金引橋へ降りていくが、激下りでルートが不明瞭。テーピングはあるものの、途中でルートロスト、方向だけを頼りに、下っていくと、本来のルートに合流。

金引橋から1.6Km歩いて、熊渡りへ

何より、双門ルート制覇にカンパーイ!
もっと水量の少ない時期をおすすめします。
決して地形図ルートだけを頼りに入山しない方がいい、そんな道ありましぇーん!
事前にYAMAPでダウンロードした履歴をスマホに入れていたので、ルートロストを免れたと思う。それでも何度も迷ったけどね
今思えば、自分の技量を超えていたのかもしれない、無謀な挑戦だった。
ちなみに、捜索されていた彼、翌日朝無事に自力で下山したそうです(NHKネットニュース)。道理でヘリの撤収が早かった訳だ。

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フォトギャラリー:98枚

分岐到着、左へ。右は下山ルート

道は無いので、進めるところを選んで

河原を進めなくなったら、土手に入っていく

20分程、河原を歩くと壁面に矢印が。ここで遡上も終わり

さて、ここからはしごの始まり。

ヘルメット装着

釜滝は小さい滝だ

怖いので、踏み抜かないよう、真ん中の桟があるところに足を乗せる

弥山ダム

右に赤いテーピングが見えているが、滑るので結局鎖を伝って、鎖の一番上まで登り、降りてくるルートを取るしか方法はない。

朽ちたはしご、このルート激しさを物語っている。

手すりがロープでくくられているのでグラグラ。まるで綱渡りで渡る。

かすかな踏み跡

8:35 とにかく水が綺麗だ

矢印消えてるので、方向がわからん
下ってくる人は迷うかもね

きれいな景色を堪能しながら

標識が見える、そっちか

ここ飛ぶしか無いか・・・・左足をちょっとぽちゃん

渓谷美を楽しみながら、全然余裕

ルート見失ったら、とにかく目を皿にして。あったペンキの○

ここは学習済の場所、攻略方法も確認済だ

さあ、いよいよはしごと急登の始まりかな?

あら、また川に戻ってきた。

今度は急斜面を登っていく

少し戻ると、はしごがかかっている。

一ノ滝と二ノ滝

吊り橋へ

吊り橋から一ノ滝

吊り橋渡って、右へと事前学習。
薄っすらと道が見える

右を進むと、でたー!はしご
ちょっとわくわく

道なきがれ道を登り

ロープも何もない崖を登り、あーこわ

吊り橋の後からほぼ垂直の登りが始まる。

崖登りで次のテーピングが見えない!もう登りやすい道を見つけて登っていく

おっ!、ここは学習済の場所だ。ルート間違いなしで安心

ここ下るのか?実はこれ登ってくる人への目印。下ってはいけませーん!!!

先程の鎖の終わりを上に登る

はしごが現れる

はしごが現れる

またまたはしごが現れる
はしごって登りやすいなぁ

鎖を伝って崖登り、これが一番体力を奪われる

今度ははしごのオンパレード
第一の垂直登りはしごー!

第2の水平渡りはしごー!

第3の垂直登りはしごー!

第4これでもかー!の垂直上りはしごー!

このあたりから崖を抜けるはずなんだが・・・・
事前にYAMAPでダウンロードした軌跡と比較し、ルートをミスっていないことを確認しながら
この先でこの崖を抜けるんだな・・・

少し水平移動の最中にいきなり景色が開ける。ここで崖抜け・・・足すくむわー
下は100mの崖、ロープもなしで、手探りで登っていく

おや、隣に山が・・・とちょっと余裕を見せる
でも足はがくがく震えてる。

次は鎖でよじ登る、もう何でもありだ!

下りだ!、崖登りおわったぁーーー!

11:52 仙人嵓到着

あれに見えるは双門の滝

12:19 昼ごはん休憩して、出発

すぐにボルト渡りが現れる

あ、足が・・・上がらーん

階段見るとほっとする

朽ちそうなはしごを渡り

鎖でよじ登り

おお、崖登り終わったかぁ

12:59 あと2.3Km、平地なら30分の距離だ、遅くとも3時につくかな?
なんて気楽に考えていた・・・ここから4時間半もかかるとはつゆ知らず

はしごがないと、困る~

登るんかーい!

標識がないと、下の鎖見つけられんがな

40分の格闘で河原に降り立つ

ここは土手を迂回するんだ

滑落しそうであぶないったらありぁしない

あったー!テーピング。
間違ってなかったんだ、涙出そう

げっ!、この斜面下る?ロープ無いよ、本気?

対岸にはしごが・・・・おい!これってサバイバルゲームか!

恐怖の谷渡り、ここまで来ると、ルートが見えてくる

はしご、もう見慣れた風景だが、ルートが間違っていないことの証で、見ると超安心だ

再び河原へ

ここを登れってか?・・・おい、進めねぇじゃねーか。はたと気が付いた、登れって言うことじゃなくて、回り込めってことか
飛び石使って、回り込めるじゃん

ここ飛んで飛んでー渡れます。
途中でとまると次の石までの勢いつかずポチャリます。

小さな滝で行き止まり

右にはしごがありまーす。

ここは、青年が諦めたあたり、渡渉困難な場所。ここを思いっきり飛びます。

すぐ先に大岩が行く手を阻む。
ふーむ、右端を責めれそうだな、とよじ登る
が、先にはもっと難関が立ちはだかっている・・・困ったなぁ。
おや、上にはしごが・・・なんだルートが違ってるんじゃん
でもこの大岩、登れても、降りられない。
飛ぶと、足を痛める危険性あり、高度を下げて思い切って飛んだ。大丈夫だった!

こっちか

飛びました!、ちょいポャ。
・・・靴下まで濡れてますがな

鎖が現れる。よしよし、間違いなし
16:35 狼平小屋まで700m

でたー!、例の鎖はしご
この梯子、登るのかなりしんどいぞー!
腕の力ないと、登れないや

ボルト渡り、これ出ると、最後が近ーい!

ボルトの先に道が無い?!

上か?と急斜面を登っていく、あまりにも急斜面なので、一旦降りてみたが、やっぱり道が続いているようには見えないし、この斜面にも足跡あるし、登り返す。

10分ほどGPSで方向を定めながら、山中をうろうろ
一旦河原に出たが、遡上ルートは見つけられなかったので、再び山中へ戻る

GPSではあと100mと思い、歩いていると、ピンクのテーピング見つけた。
見ると河原から道が伸びていた。たった700mの距離、山中をうろうろして1時間程かかってしまった。
水量がもう少し少なければ、楽ちんコースだったのかな?

この難関の終わりの目印に会えて、嬉しさと安堵感ひとしおだ

橋を渡って

17:31 到着!、流石に今日はここで終わり。
弥山は明日登ろ

6:00 弥山へ出発
消防ヘリが双門ルートを捜索しています。もしかしたら、昨日出会った青年か?と不安がよぎります。

07:06 弥山神社へお参り。おや?消防ヘリ居なくなったなぁ

08:08 登ってきました。(汗)・・・近畿最高峰1914m
去年も釈迦ケ岳から来たなぁ

明星ヶ岳 今日は登りましぇーん。双門登りで足が仁王門! 足壊れてまーす。

大峰奥駆道からお別れし、右へ

09:47 狼平分岐

10:54 金引橋分岐

激下りを下って、
12:40 金引橋到着
ここから、熊渡りまで1.6Km

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登った山

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