「みんなの‟とっておきの山写真”フォトコンテスト」入賞作品発表! 最優秀作品は、『火の山と星空』

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ステイホーム期間中に開催しました「みんなの‟とっておきの山写真”フォトコンテスト」。1202点の作品をご投稿いただきました! ご参加ありがとうございました。山に行けないだけでなく、外出することも以前のようにできない状況の中、山の写真をシェアすることで、少しでも「山」と「自分」の気持ちが繋がる手伝いになったのであれば、嬉しく思います。

さて、「ヤマケイオンライン」編集部による選考会の結果、以下の入賞作品が決定しましたので発表いたします。どうぞ、編集部からのコメントと共にお楽しみください。

★「みんなの‟とっておきの山写真”フォトコンテスト」概要

 

タイトル
『火の山と星空』
ニックネーム
マツキョン さん
撮影場所
阿蘇山
阿蘇は、この季節ミヤマキリシマが咲き誇ります。良く晴れた夜には星空が広がり、噴煙と共に大地の息吹を感じます。2020年夏には地震で不通になったJRも開通し、復興は確実に進んでいます。

[編集部よりコメント]
阿蘇火山は周囲100kmともいわれるカルデラを抱く複式火山の総称で、そのカルデラの規模は世界最大級といわれています。噴煙を上げるのは中岳(1,506m)。大地の躍動と天空を横断する天の川を捉えた作品は、登山という枠を越えて、宇宙の神秘を感じます。

 

タイトル
『あこがれの縦走路』
ニックネーム
ぐるーちょ さん
撮影場所
五竜岳から鹿島槍ヶ岳
最初の年は台風で行けず、次の年は当日に自宅最寄り駅で転び顔面強打し、膝を7針縫う怪我で断念。3年目にやっと行けました! 夢にまでみた縦走路。キレット小屋から見上げる鹿島槍の美しさ。また歩きたいです。

[編集部よりコメント]
「あの山に登りたい! と想いを寄せてから三年目に実現」は、そんなに珍しい話ではないかもしれませんが、登山の当日に出発直後の最寄り駅で転倒からの7針は、そうそうある話ではありません。三年目は晴天に恵まれましたね! 雑誌の表紙を飾るような夏らしい山写真です。

 

タイトル
『光のシャワー』
ニックネーム
オールドマウンテンボーイ さん
撮影場所
南アルプス・杖立峠付近
鳳凰三山縦走の初日、悪天候の中、夜叉神峠を出発しました。樹林帯を歩いている時、瞬間霧が晴れ、太陽が顔を出しました。あまりにも神々しい光だったのでシャッターを押しました。

[編集部よりコメント]
登山に行けるだけでもありがたい昨今ですが、山を歩くなら、やっぱり景色が良い方がいいと欲張りな気持ちになるものです。霧の晴れ間から見えた太陽は気持ちが揚がったことでしょう。なんてことのない樹林帯の登山道でも、一瞬の光ですごくきれいに見える…まさにそんな瞬間。

 

タイトル
『雲上のレストラン』
ニックネーム
Tomoki さん
撮影場所
白馬岳
山小屋だけども下界にも負けないレストラン。窓の外を見れば剱岳が望め、訪れた登山者一人一人のストーリーが感じられます。

[編集部よりコメント]
まるで写実画のような、山小屋での一コマを切り取った作品。男女の2人は、剱岳を前に何を話す? 登山者のストーリーが交差する山小屋。また以前のように、山小屋を訪れ、各々の時を過ごしたいと改めて感じさせられる一枚です。

 

タイトル
『おつかれさま』
ニックネーム
伊藤高明 さん
撮影場所
わさび平小屋
昨年、小学校三年生の息子と富山の有峰から入って、4泊かけて新穂高まで越してきました。フィナーレに近いわさび平小屋でスイカが売っていたので、一緒に食べました。美味しそうに食べていた息子が忘れられません。もう一度、あのような素敵な夏を過ごしたいです。

[編集部よりコメント]
まず、小学三年生の息子さんと4泊の登山に出かけたというお父さんに拍手を送りたいです。「スイカを美味しそうに食べていた息子さんが忘れられない」とのとこですが、きっと息子さんにとっても、生涯忘れることのない5日間となっていることでしょう。

 

タイトル
『キャッ!ナキウサギ 保護色だね』
ニックネーム
LEICA さん
撮影場所
大雪山・黒岳
はじめてナキウサギに会った時の写真です。この日は何度も姿を見せてくれました。少し警戒した声を出していましたが、可愛かったです。

[編集部よりコメント]
編集部全員から票を集めた作品。日本では北海道にしか生息していないとされているナキウサギですが、もう‟かわいい”の一言です。警戒心が強く出会うのも貴重なのに、バッチリ写真に。この日は、何度も姿を見せてくれたそうですが、そんな運のいいこともあるのですね!

 

タイトル
『満月が沈む白馬岳と登山者』
ニックネーム
ヒロさん さん
撮影場所
栂池自然園
満月が白馬岳に沈むチャンスを狙って、栂池自然園から望遠で構えていました。すると山頂付近には夜明け前から動き出した登山者のヘッドランプの灯りも見えていたのです。夢中でシャッターを押した中の一枚に、なんと偶然にも登山者の姿が映り込んでいた、とても印象的な写真になりました。

[編集部よりコメント]
‟満月が白馬岳に沈む瞬間”を撮ろうと、時期や角度を想像して、随分、準備されたことでしょう。(シルエットとして)登山者が映り込むという偶然が重なって、なんとも印象的な写真に。偶然でもいい。こういう写真が撮ってみたい!

 

タイトル
『雪の惑星』
ニックネーム
@ito.k さん
撮影場所
月山
一面の雪の白と青空がとても美しかったです。

[編集部よりコメント]
雪の白さと成層圏を思わせる深い青が印象的ですが、なにより「雪の惑星」というタイトルに感服しました。写真の中にぽつぽつと見える人影はオアシスを求めて砂漠を歩く旅人のよう。イマジネーションがかき立てられる一枚です。

 

タイトル
『ドルフィン・キッス』
ニックネーム
へほ さん
撮影場所
燕岳

[編集部よりコメント]
花崗岩質の燕岳周辺には、風化で作られた不思議な形の岩がいくつもあります。なかでもキュートで人気なのが、こちらのイルカ岩。そのイルカ岩が太陽にキスする姿をドンピシャのタイミングで捉えた一枚です。海原から真珠を咥えて飛び出したようにも見えますね。奥には晩秋の槍ヶ岳の姿も。

 

タイトル
『旅の終わり』
ニックネーム
たてりん さん
撮影場所
稚内市
2019年9月某日
急遽、北海道で唯一晴れ予報だった利尻山へ。星空のナイトハイク、山頂からはモルゲンに染まり地平線に浮かぶ礼文島と樺太、そして海を照らすご来光。朝陽を浴び紅葉がキラキラと輝き、下山するまで終始最高の景色に出会えました。利尻島を離れ、稚内から海沿いを走る帰り道、この旅を締めくくるかのような、利尻山の裏へと沈みゆく夕陽。感動のフィナーレ、思い出の一ページにしっかりと刻まれた山旅になりました。

[編集部よりコメント]
数ある日本百名山の中でも、特異な場所にある利尻山。島全体が一つの山を形成しています。頂を目指して海を渡っているときは気分が高揚しますが、旅が終わって振り返って見る山の姿は、感慨深いことでしょう。そんな感情がにじみ出るような作品です。

 

タイトル
『モノトーン』
ニックネーム
トモキキ さん
撮影場所
比良山系 武奈ヶ岳
居酒屋のビールじゃないですが、我が家にとって、行き先に悩んだら「とりあえず武奈」と身近な山。それでもハッとするような風景を見せてくれます。

[編集部よりコメント]
琵琶湖西岸に連なる比良山地の最高峰・武奈ヶ岳。標高は、1,214m程。トモキキさんにとっては、居酒屋ビール的な山だそう。そんな身近な山にみる、緊張感ある風景を捉えています。四季折々、山の表情はまさに百面相。また、モノトーンならではの濃淡は、日本の美を感じさせます。

★「みんなの‟とっておきの山写真”フォトコンテスト」概要


入賞された方には、ヤマケイオンライン会員情報に登録しているメールアドレス宛てに、ご連絡させていただきます。必ずご確認、ご返信ください。

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  • ご返信いただけない場合、賞品の受け渡しが出来なくなる場合がございますのでご了承ください。

 


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