街と山をつなぐ新拠点。登山だけではない楽しみ方もできる活動ホテル、「タカオネ」が高尾山口駅前に開業。 ~編集部 宿泊体験レポート~

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東京都心から電車で1時間というアクセスの良さから、一年を通して多くの登山者・観光客を集める高尾山。その玄関口である高尾山口駅前に、今までにないコンセプトの活動ホテル、「タカオネ」が7月17日(土)にオープンした。いったいどんなトコロでどんなコトができるのか、宿泊体験まじえてその魅力をご紹介する。

写真・文=ヤマケイオンライン編集部

高尾山口駅から徒歩1分、タカオネ外観

高尾山口駅から徒歩1分、タカオネ外観


エントランスの可愛らしいサインがお出迎え

エントランスの可愛らしいサインがお出迎え

 

駅から激近の好立地!仲間でも、家族でも、一人でも。
街と山をつなぐ新拠点

ホテル前の横断歩道を渡ると、そのままエントランスに促される動線となっており、館内に入るとキッチンスペース、そして奥の中庭に直結。ドアを開け放てば風が吹き抜け、解放感あふれる設計となっている。エントランス脇には、フリースペースのテラスもあり、とにかくオープンで誰でもウェルカムな雰囲気。登山後にふらっと立ち寄るのはもちろん、サイクリングの良い休憩スポットにもなりそうだ。

広々としたキッチンスぺ―ス

広々としたキッチンスぺ―ス


明るい中庭テラス席

明るい中庭テラス席

 

部屋の壁にテーブルとイス!?

気になる部屋はすっきりとしたシンプルなつくり。部屋に入るとまず目につくのは、壁にかかった大きな板とイス。この板、なんとテーブルである。自分で壁から外し、セットするのがタカオネの流儀なのだ。重量感があるので、慎重にセットしよう。

壁掛けテレビならぬ壁掛けテーブルとイス

壁掛けテレビならぬ壁掛けテーブルとイス


シンプルで清潔感のある部屋。ちなみに備え付けのテレビはない

シンプルで清潔感のある部屋。
ちなみに備え付けのテレビはない

 

登山後のお茶やランチだけではなく、テレワークもできる!

普段スーツに身を隠している山屋にも魅力なのが、テレワークプラン。ラウンジ、中庭、キッチン、屋上などでPCを広げることができる。ハイカーやトレイルランナーが行き交う前で仕事に集中できるかどうか心配だが、休憩がてら、もしくは早めに仕事を片付けて山に飛び出そう。うっかり靴を忘れたなんて方は無料でシューズをレンタルでき、有料のシャワールームも利用できるので至れり尽くせり。予約制ではなく、また団体貸し切りがあった場合は利用ができないので、利用の際は問い合わせをするのがベターだ。

ラウンジスペース

ラウンジスペース


小社雑誌類も完備

小社雑誌類も完備


ふかふかクッションのある屋上からは、高尾山や高尾山口駅が一望できる

ふかふかクッションのある屋上からは、
高尾山や高尾山口駅が一望できる


レンタルシューズがひと揃い

レンタルシューズがひと揃い

 

なかなか味わえない夜のタカオをゆったり満喫

真夏でも、日が落ちてくればだいぶ過ごしやすくなる。宿泊者にはなんと薪1束サービス!中庭で焚火ディナーを楽しもう。メニューはアラカルトが主体だが、予約すればコースを頼むこともできる。地元の野菜などを使用した多彩なメニューが取り揃えられている。

焚火メニューのひとつ、焼きとうもろこしを堪能

焚火メニューのひとつ、焼きとうもろこしを堪能


今回はイベントメニューとして、特別に焚火でアヒージョを体験させていただいた

今回はイベントメニューとして、
特別に焚火でアヒージョを
体験させていただいた


空きがあれば立ち寄りでも焚火ができる(有料)。オープン初日、早くもグループが続々と来て焚火を囲み、賑わいを見せていた。時にはとなりグループの火起こしを手伝うシーンもあった。焚火があるだけで自然と和み、人と人が打ち解けやすい雰囲気となるから不思議だ。焚火マニュアルも用意されているので、焚火経験がなくてもご安心を。

実は中庭だけではなく、一部の部屋ではテラスで焚火ができる。駅を間近に焚火ができるホテルなんて、そうそうないのでは。

大きめの焚火台が備えられたテラス

大きめの焚火台が備えられたテラス

 

いつもより早く起きて、朝メシ前の川遊び

翌朝は、朝食のサンドイッチを持って近くの小川へ。水鉄砲に石積み、水切り、シャボン玉と子どもは大はしゃぎ。ひとしきり遊んだ後は、冷たい流れに足を浸しながらサンドイッチをいただく。朝イチから川遊びなんて地元に住んでいなければ難しいが、1泊すれば気軽に楽しめるのは大きな魅力だ。

水量が少なく浅い小川は、最高の遊び場

水量が少なく浅い小川は、最高の遊び場


川に浸かりながらいただくオリジナルの朝食サンドイッチは最高!

川に浸かりながらいただく
オリジナルの朝食サンドイッチは最高!


川で目いっぱい遊んでも、まだお昼前。もうひと遊びしても良いが、次は場所を変えて高尾山に繰り出すこともできる。とにかく時間がたっぷりとれるので、できるアクティビティの選択肢も多く、次に何をしようかと考えるのも楽しい。

 

宿泊体験を終えて

既成概念にとらわれずに、時間の過ごし方を自分で自由に作る、というのがタカオネスタイル。周辺には高尾山以外にも裏山ハイキングコースや、きれいな小川など豊かな自然が広がっている。日の出を見たり、川で本を読んだり、といったこともできる。相談すれば、近辺を知り尽くしたホテルのスタッフが、ガイドブックに載らないような魅力スポットや楽しみ方を紹介してくれるだろう。もっと深く、じっくり自然を満喫してみたい場合は、ホームページで紹介されている地元ガイドによるオーダーメイドツアーを事前予約にて申し込むこともできる。タカオネ周辺のアクティビティに関しては、タカオネが運営する高尾の楽しみ方発見メディア「タカオのカタヲ」で情報を発信しているのでこちらも参考にしよう。

気軽に自然に触れたいという方だけではなく、高尾山を登ったことのある山屋でも、タカオネを通じて何か新しいコトを発見できるに違いない。

いらっしゃい、タカオネへ!

いらっしゃい、タカオネへ!

 

「タカオネ」施設概要

開業日:2021年7月17日(土)
住所:東京都八王子市高尾町2264
アクセス:京王線 高尾山口駅から徒歩1分
客室数:28室(定員172名)

■料金・詳細・予約などの問い合わせ(「タカオネ」ウェブサイト)
https://takaone.jp/hotel/

■情報発信リンク「タカオのカタヲ」
https://takaone.jp/media/


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