登山地図アプリの使い方を知っていれば、道迷いは激減するかも?
登山にスマホの地図アプリを使う人が増えている。一方で、紙地図にこだわる人や、スマホに対して懐疑的なスタンスをとる人もいる。紙地図派、地図アプリ派、あなたはどっち? 地図アプリ「ジオグラフィカ」開発者の松本圭司さんは、紙地図派を否定することなく、「地図アプリをインストールしても(装備の)重さは変わらない」という。
紙地図派が、地図アプリ派に対して発する言葉は決まっていると、地図アプリ「ジオグラフィカ」開発者の松本圭司さんは言う。

いわく、
- 電波が入らないと使えないんでしょ。
- 電池がすぐなくなるよね。
- スマホのGPSは精度が低いのでは?
松本さんは、瞬時にこう返すという。
- 電波が入らなくても使えます(電波が入らなくてもGPSは捕捉できる)。
- 機内モードにすれば丸1日充分にもつし、予備バッテリーがあれば数日持ちます。
- それは昔の話。いまのスマホはGPS専用機にも劣りません。
紙地図と地図アプリの最大の差は、「地図アプリは現在地が表示される」ということ。
これは、地図アプリ最大のメリットでもある。いま、どこに自分がいるか、すぐにわかる。ということは、そもそも道迷いという事態に陥らないということ。
地図アプリは、山岳遭難の約4割を占める道迷いを、ぐっと減らすことができるかもしれないのだ。

ただし、地図アプリは、読図スキルを底上げしてくれるものではない。地図上に現在地が表示されても、そもそも地図が読めなければ意味がない。地図読みの基礎知識は、紙地図、地図アプリ限らず、身につけておくべきだ。
また、地図を読む楽しみという点では、ピンポイントで現在地がわかってしまう地図アプリは、まったく向いていない。いま自分がどこにいるのか半信半疑のまま進み、正解に辿り着いたときの達成感とは無縁だ。

紙地図と地図アプリ、それぞれにメリットとデメリットがある。しかし、どうせスマホを山に持っていくのなら、「地図アプリをインストールしても重さは変わらない。緊急時の保険として入れておいて損はないでしょう」と松本さん。
とはいっても、その緊急時に使い方がわからないでは済まされない。そこでワンダーフォーゲル10月号・特集「新しい地図読みの教科書」では、地図読み技術はもちろん、地図アプリ入門者のために登山用の地図アプリの使い方を徹底解説。この機会に、予習してみてはいかがだろうか?
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ワンダーフォーゲル編集部
特集は、「アルプス名ルート 100」。
ワンダーフォーゲル創刊10周年記念企画!日本アルプスの名ルートを100本紹介する保存版特集。
歩いたことのあるルートを思い出したり、いつかは行きたいと思いを馳せたり。
11のテーマで選ばれた100ルート、お楽しみください!
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