登山でクレジットカードやICカードをスマートに持ち歩く。ありそうでなかった新世代ウォレット

写真＝中村英史
文＝白澤宗志（『山と溪谷』編集部）

まだまだ現金決済の多い山小屋。しかし新世代通信規格が登場するなど、技術の発達に伴って、一部の山小屋ではキャッシュレス化の動きが出てきている。そんなクレジットカードや電子マネーを管理するのに重宝するのがカードウォレット。厚さのある鉄板でカード類を挟み、折れ曲がりを防止。もちろん電子マネーだけでなく、免許証や保険証なども安全に保管できるため、多くの人にメリットがあるツールなのだ。

VARGOの「チタニウム ヒンジ ワレット」は、チタンとレザーを組み合わせた製品。無骨さと高級感を併せ持ち、スマートな見た目で、街なかのカジュアルなシーンでも違和感ない。ポケットは、カード用とお札用があり、カードは最大で10枚収容可能。伸縮性のあるゴムで強力に挟み込む。中央上部の窓はボトルオープナー。ポケットからスマートに取り出し、乾杯といこう。

NITE IZEの「フィナンシャルツール マルチツールウォレット2」は、カードをバンドに挟むだけのシンプルな構造だが、その真価は、マルチツールの側面といえるだろう。頑丈な鉄のプレートに、レンチ、ドライバー、スクレイパー、栓抜き、定規、ボトルオープナーなど数多くの機能をもたせ、アウトドアのさまざまな場面で何役にもなる。いざというとき役立つお守りとして安心感があり、常にポケットに忍ばせておきたい製品だ。

（山と溪谷2021年11月号より転載）