山でも街でも着られる！　登山ブランドがおすすめするデイリーユースウェア　モンベル編

街は暖かな日が増えつつ、まだ急に冷え込むシーンに遭遇することもある。
引き続き、街での日々を快適に過ごしたい。そこで、登山用ウェアを着るのはどうだろう。
今回は、パタゴニア、モンベル、ザ・ノース・フェイスおすすめのアイテムを調査。
軽くて持ち運びやすく、これからの気候にちょうどよく、街でも着やすいウェアを紹介します。

文＝猪山文章、写真＝小山幸彦（STUH）、協力＝モンベル

機能も着こなしも多様なモンベルのアウターたち

モンベルおすすめのデイリーユースウェアには、どのようなものがあるのか。今回は、広報部の黒瀬さんにうかがった。紹介してもらったのは、機能さまざま、着方もさまざま楽しめるアウター３点である。
まずは、超軽量ソフトシェルの「ウルトラ ライトシェル パーカ」。運動量の多いシーンや、軽さを求めるときに活躍する。ポケッタブル仕様で、携行もしやすいアイテムである。
次に、モンベルの定番ウィンドブレーカー「O.D.パーカ」。撥水加工を施したナイロン製で、綿のように柔らかな風合いをもつ。
そして、軽量レインウェア「レイントレッカージャケット」。雨具としては珍しく、薄くて柔らか。防風透湿性の高さも魅力の一着である。
それでは、各製品の特徴を見ていこう。

1、ウルトラライトシェルパーカ　メンズ

薄手の超軽量ソフトシェル「ウルトラ ライトシェル パーカ」。ウィンドブレーカーとしても、中間着としても使えるアイテムである。
「スピードハイクやトレラン、トレッキングなど、運動量の多い場面や日常着として、ちょっと羽織もの感覚で使うのにいいと思います」
表地には、モンベル独自の軽量シェル素材であるバリスティック・エアライトを使用している。12デニールの極細ナイロン糸からなり、薄さと強度を両立。こちらに、撥水加工を施してある。
「ストレッチが効いている点も大きく、よく動く場面でも行動しやすいです」
裏地や脇には、吸水拡散性の高いメッシュを使用。表地の透湿性とあわせ、汗やムレを素早く外に逃す。
「温まった空気を留めず、汗をかいてもサラっと肌離れがよく、快適に過ごせます。年中使えますが、とりわけ春夏シーズンにぴったりの着心地ですね」
ポケットは左胸に一か所あり、こちらに全体を収納できるポケッタブル仕様。
「軽くて着やすいですし、夏でも上着がないとちょっと不安だな、というときに持っていると便利です」

価格

8850円（税込）

サイズ

S〜XL、U／S〜L（海外モデル）

平均重量

136g

カラー

ブルーグリーンほか2色

＊ウィメンズモデルあり

2、O.D.パーカ　メンズ

ウィンドシェル「O.D.パーカ」は、モンベルの定番アイテム。今回紹介する中では最も歴史のある製品で、長年にわたり愛用者の多い一着だという。発売当初はやや硬めの生地だったそうだが、現在は柔らかな着心地に。
「一見するとナイロン製とわからない、綿のような質感です。シルエットがゆったりしているところも、日常着として使いやすいと思います」
デザインと同じく、機能もシンプル。ファスナーつきの両側ポケットを開けると、中に裾のドローコードがある。顔まわりにもコードがついており、調節するとフィット感を高められる。袖口からの冷気は、面ファスナーのベルトで防止。生地には、撥水加工が施されている。軽さを求めたほかの２着に比べると、ほどよい厚みをもつアイテムである。
「山だとハイキングや、低山トレッキングにちょうどいいウィンドシェルです。肌触りがいいので、シャツ代わりに着るのもおすすめです」

価格

6820円（税込）

サイズ

S〜XL

平均重量

289g

カラー

ダークグリーンほか４色

＊ウィメンズモデルあり

３、レイントレッカージャケット　メンズ

昨年秋に誕生し、初の春夏シーズンを迎えた「レイントレッカージャケット」。2レイヤーのゴアテックス インフィニアム™ ウインドストッパー® ファブリクス（防水仕様）で仕立てたレインウェアである。名前のとおり高い防風性を誇る素材で、外側からの冷気を遮断する。
「『山のレインウェアもウィンドブレーカーも、これ１枚でいけますね』とコメントを下さったガイドさんもいらっしゃいました。ウィンドブレーカーとしてもおすすめです」
表面には耐久撥水加工を施し、外部からの雨や風はしっかりと防止。いっぽう、透湿性に優れているのも特徴である。内部の暖かな空気は留めつつ、汗ムレはサっと外に逃して乾いた状態を維持する。
「レインウェアとしては珍しく、薄くてしなやか。テカリを抑えた生地感です。着心地や見た目からしても、日常着に取り入れやすいと思います」
軽くて小さくなるのもポイントで、付属のスタッフバッグに入れると350ml缶程度のサイズ（約7×7×13cm）になる。
「軽さを突き詰めるならポケットをなくすこともできますが、このジャケットは汎用性をもたせるため、両側に設けています」
胸元あたりから、開閉しやすい止水ファスナーつきのポケットを配置。機能と軽さのバランスがとれた一着に仕上がっている。
「使い勝手がよいうえで、軽い。そんなところも、山や街で着やすいポイントだと思います」

価格

1万５９５０円（税込）

サイズ

S〜XL、U／S〜L（海外モデル）

平均重量

188g

カラー

ブラックほか3色

＊ウィメンズモデルあり