田中陽希さんが再びビッグチャレンジへ! 2018年元旦「日本3百名山全山ひと筆書き」に旅立つ

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2014年に「日本百名山ひと筆書き」を達成し、続く2015年に「日本2百名山ひと筆書き」を成し遂げたアドベンチャーレーサーの田中陽希さん。旅の様子は、NHK BSプレミアム「グレートトラバース」としても放映され、多くの人たちに勇気と感動を与えた。その田中陽希さんが、2018年1月1日に新たな挑戦の旅へと出発する。

文:千葉弓子(GRANNOTE)、写真:千葉弓子、グレートトラバース事務局

 

百名山、二百名山、三百名山。さらに熊野古道や大峯奥駈への寄り道も

今回の目標は「日本3百名山全山ひと筆書き」。

鹿児島県の屋久島を出発し、北海道の利尻島まで、最長1年6ヶ月をかけて歩く。百名山、二百名山に三百名山も加わることから、総距離10,000km以上、獲得標高は320,000kmに及ぶ壮大なスケールだ。

出発に先駆け、12月16日に、東京・昭島のモリパーク・アウトドアヴィレッジで開催された壮行会で田中さんは、「これまでの集大成。日本の四季を全身全霊で見て感じて伝える旅にしていきたい」と意気込みを語った。

 

12月16日の壮行会には250人ものファンが集まった

 

厳冬期の北海道も踏破することから、気象条件による停滞も考慮し、あえてゴールの日程は定めていない。また今回は、日本一の階段、日本一長いベンチ、日本一のモグラ駅、熊野古道、大峯奥駈、六十里街道などへ寄り道もするという。これまでの徒歩とシーカヤックという移動方法のほか、パックラフトとスキーも使用する予定だ。

GPS情報のリアルタイムでの公開は行わないが、旅の様子はSNSなどを活用して発信していくという。

 

記者会見で日本地図を手に計画を話す田中陽希さん

 

出発直前の陽希さんからコメントをいただいた。

「スタートのカウントダウンが心臓の音のように、緊張感となって心に体に押し寄せてきます。今は早くスタートを切りたい、踏み出したい気持ちです」。

2018年、新たな“ヨーキ旋風”が巻き起こりそうだ。

 

12月19日、神田神保町にあるさかいやスポーツシューズ館で開催されたトークイベントにて

 

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「ヤマケイオンライン」では今後も田中陽希さんの「日本3百名山ひと筆書き Great Traverse3」の情報を適宜紹介し、チャレンジを応援していきます。

 

■関連リンク

★グレートトラバース事務局

★『グレートトラバース』田中陽希、次なる挑戦を語る(前編) 

★『グレートトラバース』田中陽希、次なる挑戦を語る(後編) 

 

田中陽希さんの最新刊著書
アドベンチャーレースに生きる!

田中正人・田中陽希共著
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田中陽希さんのアドベンチャーレースの師匠であり、所属チーム、イーストウインドのキャプテンである田中正人さんとともに書き下ろした新刊。アドベンチャーレースという過酷な世界に挑み続けてきたこれまでの人生を、余すところなく書き綴った話題作。日本百名山への挑戦への思いや舞台裏も紹介されている。全国の書店、オンライン書店で好評発売中! 電子書籍あり。

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プロフィール

田中 陽希

1983年、埼玉県生まれ、北海道育ち。学生時代はクロスカントリースキー競技に取り組み、「全日本学生スキー選手権」などで入賞。2007年よりチームイーストウインドに所属する。陸上と海上を人力のみで進む「日本百名山ひと筆書き」「日本2百名山ひと筆書き」を達成。
2018年1月1日から「日本3百名山ひと筆書き グレートトラバース3」に挑戦し、2021年8月に成し遂げた。

https://www.greattraverse.com/

田中陽希さん「日本3百名山ひと筆書き」旅先インタビュー

2018年1月1日から、日本三百名山を歩き通す人力旅「日本3百名山ひと筆書き グレートトラバース3」に挑戦中、田中陽希さんを応援するコーナー。 旅先の田中陽希さんのインタビューと各地の名山を紹介!!

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