バランスクッション(1)太ももの筋持久力をつけよう!|登山者のための肉体改造塾(11)
もっと健康的で、タフな登山ボディをめざして。さまざまなお悩みに、肉体改造の達人が答えます。今回は、バランスクッションを使った下半身の筋トレを紹介。
文=芳須 勲、イラスト=平のゆきこ
普段からランニングをしていて
持久力には自信があるのに、
なぜか登山では
太ももがつってしまいます。
平地と山では
筋肉にかかる負荷が違います。
ランニングに加え
筋トレも取り入れましょう。
心肺機能だけでなく、筋肉の持久力も強化しよう!
ランニングは心肺機能の持久力(全身持久力)を高める効果があるので、山で息切れしないためにとても有効です。しかし、登山では筋肉に大きな負荷がかかるため、筋肉の持久力(筋持久力)も重要になります。20~30回くらい反復する筋トレも行ないましょう。

登山のトレーニングに最適な
バランスクッション
登山では、太ももやお尻といった大きな筋肉だけでなく、重心を安定させる小さな筋肉群も連動しています。バランスクッション(バランスディスク)を使って下半身の筋トレを行なうことで、より山の状況に適した筋肉を刺激することができます。

【実践1】
太もも・お尻を鍛える
「バランススクワット」
バランスクッションに乗って片足でスクワットを行ないます。あまり深く膝を曲げると立ち上がれないこともあるので、椅子などに手を添えて、自分のできる範囲まで膝を曲げます。太ももとお尻の筋肉がしっかりと使われていることを意識しましょう。

片方の足をバランスクッションの上に乗せて
まっすぐに立ちます


ゆっくり沈み込み、元の位置へ立ち上がります。
同じ足で20~30回繰り返したら
左右を入れ替えて行ないましょう
【実践2】
より大きな負荷で鍛える
「バランスランジ」
このエクササイズは太ももやお尻の筋肉にかかる負荷が大きいので、まずは無理をせず10回×左右2セットから始め、慣れてきてから20~30回×左右3セットを行ないましょう。セットの間のインターバルを短くすると、より筋持久力を向上させる効果が期待できます。

足を前後に開きましょう。
左右ともつま先と膝が
まっすぐ前に向くように立ちます


いったん静止してから元の位置へ立ち上がります。
同じ足で10~30回繰り返したら
左右を入れ替えて行ないましょう
(山と溪谷2023年7月号より転載)
プロフィール
芳須 勲さん(登山ガイド、健康運動指導士)
よしず・いさお/いきいき登山ガイド・ヤッホー!!さん。として活動。管理栄養士の資格も持つ。「登山で健康づくり」をモットーに運動・食事指導・山の安全管理を柱とした登山プログラムを提案している。
登山者のための肉体改造塾
もっと健康的で、タフな登山ボディをめざして。 さまざまなお悩みに、肉体改造の達人が答えます。
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