初心者におすすめの登山用テントを厳選!自立式ダブルウォールの定番6選

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初めて購入するテントには、設営しやすく居住性も高い自立式のダブルウォールテントがおすすめです。国内外の主要メーカーが展開する、定番と呼べる人気モデルを計6張紹介します。

文=吉澤英晃、写真=福田 諭

目次

動画でさらに詳しく

今回紹介する6つのテントは、動画でさらに詳しく紹介しています。ぜひそちらもチェックしてみてください。

 

ライペンエアライズ1

ライペン エアライズ1
ライペン エアライズ1
価格 50,600円(税込)
重量 1360g(本体+ポール+フライシート)
カラー オレンジ、グリーン
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国内のテントメーカー、アライテントが作る定番の1人用テントです。エアライズ1が登場したのは1987年。過去に何度かモデルチェンジはしているものの、ディテールやサイズ感はほぼ変更なく、現在でも高い人気を誇っています。

エアライズ1は、間口が100cmあり、比較的横幅が広い点が特徴の一つ。1人用ではありますが最大2人まで使用できます。

カヤライズ
カヤライズ
DXフライ
DXフライ

保温性と耐風性を高める雪山登山用の「外張」、メッシュ素材で作られた「カヤライズ」というインナーテント、広い前室スペースを得られる「DXフライ」など、オプションが豊富な点も特徴です。ユーザーのニーズやスタイル、シーズンに応じてカスタマイズできます。

 

ザ・ノース・フェイスマウンテンショット1

ザ・ノース・フェイス マウンテンショット1
価格 58,300円(税込)
重量 約1310g(本体+ポール+フライシート)
カラー サフランイエロー
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ザ・ノース・フェイスはアメリカのブランドですが、こちらは日本の山岳環境に合わせて作られた日本向けのテントです。雨や湿気が多い日本の環境に適応する通気性、初心者に優しい設営のしやすさ、快適な居住性の3点にこだわって開発されました。

インナーテントの各所にメッシュパネルを配置することで通気性を高め、スリーブ式と吊り下げ式の設営方法を組み合わせることで設営にかかる手間を減らし、天井部分にフレームを追加することで、ゆとりのある居住空間を生み出しています。

ザ・ノース・フェイス マウンテンショット1

入り口の裏手には後室というスペースがあり、前室以外にもバーナーやクッカーなどテント内で使わない装備を外に出しておくことが可能です。

 

モンベルステラリッジテント1

モンベル ステラリッジテント1
モンベル ステラリッジテント1
価格 32,450円(本体)+15,400円(フライシート)(税込)
重量 1140g(本体+ポール+フライシート)
カラー イエロー、グリーン、ターコイズ、アイボリー
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人気国内アウトドアブランド、モンベルが誇る登山用テントです。構造は一般的な2本のポールをクロスさせるドーム型で、設営方法はフックを引っ掛ける吊り下げ式。こちらのテントにも雪山用の「スノーフライ」というオプションが販売されているので、春夏秋、さらに冬山でも使用できます。

通常、フライシートとインナーテントはセットで販売されていますが、こちらのモデルはフライシートが別売になっており、カラー展開が4色もあります。

モンベル ステラリッジテント1

テント場で自分のテントをわかりやすくするために、人と違う色のフライシートを選ぶのもよし。自分のスタイルに合ったカラーデザインを選べる点も、ステラリッジテント1のおもしろい特徴です。

 

ファイントラックカミナドーム1

ファイントラック カミナドーム1
ファイントラック カミナドーム1
価格 68,200円(税込)
重量 1130g(本体+ポール+フライシート)
カラー グリーン×グレー、オレンジ×グレー
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国内のアウトドアブランド、ファイントラックが手掛けるカミナドーム1は、後発のモデルではありますが、軽さと耐久性、居住性のバランスのよさで非常に人気の高いテントです。

まず、インナーテントとフライシートの縫い目部分に、高強度が特徴の「イザナステープ」(写真の白い部分)という特殊なテープを縫い込むことで、テント自体の剛性を高めています。

ファイントラック カミナドーム1

さらに、太さの異なるポールを組み合わせることで、設営後の空間が台形(≒球形)に近い形をしています。側壁が立ち上がり、中の空間や天井部分が広がる構造が特徴です。また、雪山用の「スノーフライ」やインナーテントの内側に取り付ける「ウィンターライナー」というオプションもそろっているため、季節を問わず一年中使用することができます。

 

MSRハバハバシールド1

MSR ハバハバシールド1
MSR ハバハバシールド1
価格 88,000円(税込)
重量 950g(本体+ポール+フライシート)
カラー タン
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アメリカのブランド、MSRがラインナップするベストセラー。両端が2本に枝分かれする特殊なポールを使うことで、側壁がほぼ垂直に立ち上がる立体的な構造が特徴です。さらに、天井部分にサブポールを追加することで、ヘッドクリアランスを確保しながらゆとりある空間を生み出しています。

ポールには、航空機グレードの複合素材で作られている「サイクロンポール」を採用。軽さと高い弾力性が特徴で、強風にあおられてもしなやかにポールが曲がり、風に対する耐久性が高められています。

MSR ハバハバシールド1

フライシートとフロアには、従来よりも劣化しにくく防水性が約3倍長持ちする「エクストリームシールドシステム」というコーティングを使用。縫い目にシームテープを使わず耐水性を備える特殊な縫製技術を用いることで、軽量化や加水分解によるトラブルの解消も図られています。

 

ニーモアトムオズモ1P

ニーモ アトムオズモ1P
ニーモ アトムオズモ1P
価格 53,900円(税込)
重量 1280g(本体+ポール+フライシート)
カラー バーチド、マーシュ
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アメリカのブランド、ニーモが手掛ける、初心者向けのモデルです。前室の広さが特徴で、通常テントの前室の底面は三角形になっているものが多いですが、アトムオズオ1Pは台形をしています。そのため、前室の空間が非常に広く、より多くの荷物を置いておくことが可能です。

ニーモ アトムオズモ1P

フライシートには、商品名にもなっている「オズモファブリック」という素材を使用。ポリエステルとナイロンを複合させた独自開発の織物で、従来よりも強度が20%アップ、撥水性は4倍長持ちし、耐加水分解性も備えています。

設営方法は、スリーブ式と吊り下げ式のハイブリッド。入り口の横幅がかなり広く、出入りのしやすさも特徴のひとつです。

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プロフィール

吉澤 英晃

1986年生まれ。群馬県出身。大学の探検サークルで登山と出会い、卒業後、山道具を扱う企業の営業マンを約7年勤めた後、ライターとして独立。道具にまつわる記事を中心に登山系メディアで活動する。

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