登山者必食!読者おすすめの山小屋グルメとは!?① 北アルプス前編

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登山の楽しみはいろいろあるが、山の食事もそのひとつ。自分で山ごはんを作るのも楽しいが、山小屋では腕自慢のスタッフが工夫を凝らした絶品メニューが楽しめる。登山の感動とともに、山小屋のごはんが山の思い出に残っている人も多いのではないだろうか。山と溪谷オンラインが実施した山小屋グルメアンケートでは、読者がおすすめする全国各地の山小屋のさまざまな名物メニューが投稿された。どの山のどんなメニューが人気だったのか、アンケートの結果を紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=太っちょパパさんの登山記録より

北穂高小屋「豚肉の生姜焼き」(夕食)

香ばしいタレをまとったジューシーな豚肉が人気(さきぞうさんの登山記録より)

北穂高小屋は標高約3100m、北穂高岳北峰直下に立つ雲上の小さな山小屋。大キレットを見下ろすこの小屋の名物は、豚肉の生姜焼きだ。夕食で提供されるこのメニューは、ブロック肉を丁寧にスライスして作るひと品。夕方になってタレが焦げる香ばしいにおいが山小屋に立ちこめると、腹ぺこの登山者がそわそわし始める。サイドディッシュの生野菜のサラダもフレッシュなおいしさで生姜焼きを引き立てている。

「夕方、小屋中がこの香りで満たされてたまらない」(40代女性)

「山小屋で焼いている生姜焼きのにおいが最高!」(60代男性)

「なんと言っても山小屋とは思えないタレのおいしさ!疲れた体に癒やしとパワーを与えてくれました。まさか3000m超えの山小屋でこのような絶品生姜焼きをいただけるとは思いませんでした。」(50代男性)

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三俣山荘「ジビエシチュー」(夕食)

柔らかく煮込んだ鹿肉の滋味あふれる味わいが人気(カズヤさんの登山記録より)

「ジビエ」という言葉が定着して久しいが、その背景には急増する鳥獣被害がある。北アルプスでもシカによる高山植物の食害が深刻化しており、登山者にも身近な問題になっている。三俣山荘で提供されるジビエシチューは、そんな環境問題に関心を持ってもらおうというものだが、理屈抜きのおいしさも評判を呼び、新しい名物としてすっかり人気となっている。

「珍しい鹿肉だったが、柔らかくておいしかった。食べたときは連泊の2泊目の夕食に出されたので、隣に座った方が『ほかの人と違うメニューだけど、特別料金?』と聞いてきたほど、見た目もおいしそうだったようです」(60代男性)

「おいしい上に環境問題も提起している。悪天候のなか、高天原から鷲羽岳を越えてボロボロになった後で、染み入った・・・」(50代男性)

「新穂高から台風接近の最中、三俣山荘へ歩いたとき、レインウェアが浸水し低体温症になりかけた。山荘のみなさんに介抱していただき、体調が戻った後のシチューの味が忘れられません」(50代男性)

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