静かに北アルプスの紅葉を楽しむなら、裏銀座・黒部源流エリアへ【紅葉コースガイド2025】
裏銀座、黒部源流エリアは、2泊以上が必要になる山深いコースが多い。その分、北アルプスのなかでも静かな山歩きが楽しめる。
文・写真=三宅 岳
裏銀座の玄関口、烏帽子岳へ 烏帽子岳(えぼしだけ)
北アルプス/2628m
紅葉の見頃 9月下旬〜10月上旬
標高2628mの烏帽子岳。北アルプスの背稜上にすくっと屹立する印象的な岩峰だ。裏銀座コース最初のピークでもある。ブナ立尾根というメインの登山道は、高瀬渓谷側から延びているので黒部源流というイメージはあまりないかもしれないが、黒部川源流部の一大支流である東沢右岸側の山でもある。
このブナ立尾根途中から紅葉が楽しめる。なかでも、稜線手前の通称・大カンバ付近はダケカンバの黄葉がみごと。そして、稜線に出れば、ニセ烏帽子岳から眺める烏帽子岳や南沢岳(みなみさわだけ)へ駆け上がる紅葉黄葉が鮮やかの一言。北アルプス主稜線上ながら標高がそれほど高くないだけに、ダケカンバやナナカマドが山頂付近にまで生えているからなのだ。
MAP&DATA
【2日目】4時間10分
高瀬ダム・・・ブナ立尾根登山口・・・三角点・・・烏帽子小屋・・・山頂分岐・・・烏帽子岳・・・山頂分岐・・・烏帽子小屋
【2日目】
烏帽子小屋・・・三角点・・・ブナ立尾根登山口・・・高瀬ダム
プロフィール
三宅 岳(みやけ・がく)
1964年生まれ。山岳写真家。丹沢や北アルプスの山々で風景や山仕事などの撮影を行なう。著書に『ヤマケイアルペンガイド 丹沢』(山と溪谷社)、『山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地』(昭文社)など。
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