首都圏から日帰りで楽しむ。群馬のおすすめ秋山【紅葉コースガイド2025】

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秋深まるころ、西上州の山々は奇岩に紅葉を飾って屹立する。知る人ぞ知る西上州の山々を中心に、このエリアを熟知した打田鍈一さんおすすめの5コースを紹介しよう。

写真・文=打田鍈一

目次

キノコを思わせる異形の岩塔 裏妙義・丁須ノ頭(うらみょうぎ・ちょうすのかしら)

群馬県/1057m
 10月下旬〜11月上旬

御嶽を過ぎると、紅葉を前景に丁須ノ頭が存在感を放つ

妙義山は西上州北端にある、西上州の岩山を凝縮したような険悪な岩塊だ。表と裏と併走する岩脈にあって、キノコのような丁須ノ頭は、異様なたたずまいが目を引く。秋には絢爛の紅葉が岩根を彩り、奇景を際立たせる。御嶽(おんたけ)コースから丁須ノ頭に立ち、鍵沢(かぎさわ)コースを下ろう。いずれも急峻な鎖の連なる険悪な岩だらけルートだ。

あさお吊橋から麻苧(あさお)の滝、鼻曲りを経て御嶽へ。行く手に高い丁須ノ頭が、あでやかな紅葉斜面の上に黒々と不気味だ。籠沢(こもりさわ)コースを合わせると丁須ノ頭はじきだが、岩上に登るにはクライミング装備が必要。岩根で紅葉奇景を楽しんだら、鍵沢を下る。上部と下部に急で滑りやすい鎖が多いので、最後まで気を抜いてはならない。

1057m中間峰から眺める丁須ノ頭。左奥に榛名山、中央に高崎方面市街地

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 6時間30分
行程:麻芋の吊橋・・・鼻曲り・・・産泰山・・・御岳・・・丁須の頭・・・第二不動の滝・・・麻芋の吊橋
総歩行距離:約5,800m
累積標高差:上り 約959m 下り 約959m
コース定数:24
アドバイス:アクセスはJR信越本線横川駅から徒歩約20分。鎖はゴム引き軍手が有効だ。メンバーによってはロープでの確保を考えたほうがよい。
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