ロープウェイで紅葉の始まった那須岳・姥ヶ平へ【紅葉レポート】

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読者レポーターより紅葉登山レポをお届けします。ケロケロさんは那須の茶臼岳(ちゃうすだけ)と姥ヶ平(うばがだいら)へ。まだまだ紅葉は楽しめそうとのことです。

文・写真=ケロケロさん


スポーツの日の連休に、那須岳に行って来ました。朝7時前、峠の茶屋駐車場と大丸(おおまる)駐車場はほぼ満車。ロープウェイの駐車場は施錠されていて、仕方なく大丸駐車場へ戻り、なんとか空いた1台分に滑り込みました。

大丸駐車場からの那須岳
大丸駐車場からの那須岳。紅葉はまだ

以前同じくスポーツの日に訪れた時には、大丸駐車場から見上げる那須岳は紅葉できらきら輝くようだったと記憶しているのですが、今年の紅葉はやはり遅れているようです。

ロープウェイの始発は8時30分ですが、紅葉シーズンのためか7時半ごろに動き出しました。それを見て慌ててロープウェイ駅へ戻ると駐車場も開いていたので、そちらへ停めました。ロープウェイも通常20分間隔のところ10分間隔で動いていて、それほど待たずに乗れました。

まずは茶臼岳山頂をめざして、大勢の登山客でにぎやかな登山道を登ります。気温は10度を下回り、長袖の上に薄いウインドシェルを羽織っていたのですが、すぐに汗をかいて脱いでしまいました。

茶臼岳山頂から朝日岳・三本槍岳方面
茶臼岳山頂から朝日岳・三本槍岳方面

山頂から眺めると、三本槍岳(さんぼんやりだけ)のほうも紅葉はこれからという感じでした。朝日岳(あさひだけ)の奥には雲海が見えます。反対方向の南月山(みなみがっさん)方面から姥ヶ平辺りはいい感じに色づいた斜面が見えました。お鉢を1周して牛ヶ首(うしがくび)分岐まで下り、次は姥ヶ平へ向かいました。

那須岳 錦色の斜面
錦色の斜面
那須岳 牛ヶ首から姥ヶ平を見下ろす
牛ヶ首から姥ヶ平を見下ろす

茶臼岳の南面を巻く道は、牛ヶ首に近づくと紅葉した斜面が現われました。南月山へ向かう道も錦色に包まれてよさそうです。姥ヶ平へ下っていきながら、頭上に透ける赤や黄色の葉を楽しみました。

那須岳 色づいたコミネカエデ
色づいたコミネカエデ
姥ヶ平から茶臼岳
姥ヶ平から茶臼岳

姥ヶ平に着いて振り向くと、裾に紅葉をまとった茶臼岳の姿。これは、来てよかったなあ! 那須岳の紹介記事でよく見る景色ですね。空に雲が増えてきて、コンデジではうまく撮れないのが残念。

ひょうたん池へ続く木道
ひょうたん池へは木道がつながっている

姥ヶ平付近の紅葉は、見頃を迎えたばかりというところでした。まだしばらく楽しめるのではないでしょうか。

来た道を戻りロープウェイで降りると、片側一車線の道路は駐車場待ちの渋滞が数百mも繋がっていました。エスケープできる場所もないのでこれにハマると大変そう。大丸駐車場は数台の空きができていて、登山者はこちらを利用する方がいいのだろうと思いました。今回我々は楽をしたいためにロープウェイ駅の駐車場に停めてしまいましたが。紅葉時期、那須岳登山の肝は駐車場の確保と言えるでしょう。

帰りの東北道上り方面も大渋滞で行きの倍の時間がかかり、いやはや参りました。

(山行日程=2024年10月14日)

MAP&DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間
行程:山頂駅・・・茶臼岳・・・牛ヶ首・・・姥ヶ平・・・牛ヶ首・・・山頂駅
総歩行距離:約6,100m
累積標高差:上り 約538m 下り 約538m
コース定数:14
ケロケロさん(読者レポーター)

ケロケロさん(読者レポーター)

散歩をするように山を歩いて、木々や草花の折々の姿や、生き物との偶然の出会いを楽しみたい。双眼鏡をぶらさげて、関東近郊の山をのんびり歩いています。

この記事に登場する山

栃木県 福島県 / 那須・日光

那須岳・茶臼岳 標高 1,915m

 茶臼岳は那須岳ともいわれ、栃木県と福島県との県境から南北に連なる那須火山群の中央に位置する。最も新しくできた溶岩円頂丘(トロイデ)で栃木県内では唯一、噴煙を上げる山だ。 天空に白煙をたなびかせる雄大な姿は、まさに那須の盟主にふさわしい。 噴気孔は主に西斜面にあり、ゴーゴーと大きな音を立てている。周辺には硫黄の結晶が見られ、かつては硫黄の採掘が行われていたが、昭和28年(1953)の噴火を前に中止された。 朝日岳との鞍部にある峰ノ茶屋は、当時硫黄精錬所の従業員の休憩所として利用されていたが、平成7年に建て替えられ、登山者用として重要な役割を果たしている。 山頂直下までロープウェイが通じ、初心者でも楽に登れるようになった。山頂は360度の大展望で、春のツツジ、燃えるような秋の紅葉を楽しむ多くの観光客や登山者が訪れている。 ロープウェイを利用して40分も歩けば山頂に達することができる。山麓駅から登山道を峰ノ茶屋経由で登っても2時間ほど。 茶臼岳の南にある南月山まで足を延ばせば、別の角度からの那須を味わうことができる。また、山麓にはたくさんの温泉もある。 那須岳という場合、一般的には茶臼岳を指すが、広い意味では那須連山の呼称である。那須連山の中の顕著なピークに対して那須五峰や那須五岳という呼び方があるが、この場合、那須岳を仰ぐ場所によって若干異なるが、白笹山、黒尾谷岳、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を指す場合が多い。信仰登山の面からは南月山がはずせないし、展望のよさなら隠居倉が抜群である。

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