初心者から楽しめる、関西の日帰り登山コース
文=鈴木志野
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美しいブナ林を歩く大阪を代表する人気の名山 金剛山(こんごうさん)
大阪府・奈良県/1125m
金剛山地の最高峰、標高1125mの金剛山。葛木岳(かつらぎだけ)、湧出岳(ゆうしゅつだけ)、大日岳(だいにちだけ)の三峰からなり、名前の由来は金剛山転法輪寺による。四季を通じて多くのハイカーが訪れるが、毎日登山しライブカメラで記念ポーズを取るのが定番という強者も。ここでは道幅が広く、売店やトイレが要所にある初心者向けコースの千早本道(ちはやほんどう)を紹介する。
金剛登山口バス停から千早本道に入り、千早城跡、千早神社へ。神社の右横を下ると長い階段が続き、新道と旧道の分岐へ。ここはブナ林が広がる右の新道を進もう。やがて金剛山錬成会員の登頂回数の看板や転法輪寺社務所、売店のある国見(くにみ)城跡広場に着く。広場からは大阪平野が望め、休憩におすすめだ。
そこからさらに進み、葛木神社へ。ここが最高点になるが、神域で立ち入り禁止になっている。下山は一等三角点のある1112mの湧出岳、伏見峠方面へ。渓流沿いに樹齢約年の千早のトチノキが見えたらゴールの金剛山ロープウェイ前バス停(百ヶ辻)まですぐだ。
おすすめのシーズンはサクラの4月上旬からブナの新緑の5月、秋の黄葉も魅力的。厳冬期の霧氷見物も人気が高いが、アイゼンが必要になるのでレベルはややアップする。ちなみに転法輪寺にある古木の金剛桜は5月上旬に薄緑の珍しい花を咲かせる。
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