初心者から楽しめる、関西の日帰り登山コース

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文=鈴木志野

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ロープウェーとケーブルを使って初心者から楽しめる西六甲 摩耶山(まやさん)

兵庫県/702m

神戸の街を見下ろすように東西に延びる六甲山地。その西端にあるのが摩耶山だ。標高は702mだが、海岸からわずか8㎞にあり、その険しい山容がうかがい知れる。

ここでは景勝地の布引ノ滝(ぬのびきのたき)や飛び石で川を渡るトゥエンティクロス、下山にロープウェーを使う初心者向けのコースを紹介する。

掬星台展望デッキより神戸市街地
掬星台展望デッキより神戸市街地(写真=norakuro

スタートの新神戸駅から北に進み、布引ノ滝へ。探勝路に沿っていくつか滝をたどり、やがて尾根道を行くと、展望所に到着する。さらに渓谷沿いに進み、国重要文化財の五本松堰堤(ごほんまつえんてい)、茶屋が立ち並ぶ市ヶ原(いちがはら)を過ぎ、渓谷路のトゥエンティクロスに。しばらく進むと斜面崩壊のため、迂回路が整備されている。森林植物園東口まで進んだら、歴史の道・徳川道(とくがわみち)をたどり穂高(ほたか)湖に出る。さらに摩耶別山、摩耶山山頂に到着する。下山は神戸市街や大阪湾を一望し、日本三大夜景の展スポットの掬星台(きくせいだい)からロープウェー・ケーブルを使おう。

このコースは主に渓谷路なので、雨後の増水には充分注意が必要だ。

広場になっている掬星台
広場になっている掬星台(写真=norakuro

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間57分
行程:新神戸駅・・・市ヶ原・・・天狗道登り口・・・植物園東口・・・徳川道出合・・・摩耶山・・・掬星台
総歩行距離:約10,324m
累積標高差:上り 約1001m 下り 約365m
コース定数:20
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