初心者から楽しめる、関西の日帰り登山コース

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文=鈴木志野

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史跡や植物の群生を楽しむ 大和葛城山(やまとかつらぎさん)

大阪府・奈良県/959m

金剛生駒国定公園のほぼ中央に位置する標高959mの大和葛城山。山頂は広い草原状の台地で、秋には一面ススキの銀穂が美しい。一方、4~5月には山肌を赤く染めるヤマツツジ、夏にはリョウブが個性的な白い花をつけ、山道を美しく彩ってくれる。ルートは四方にいくつも延びているが、ここでは最短で山頂に到着するコースを紹介する。

一面のツツジ
一面のツツジ(写真=いずみやま

スタートは水越峠(みずごしとうげ)のバス停で、すでに標高は510m。ここから北に延びるダイヤモンドトレールを進んでいく。いきなりの急坂だが、後ろには金剛山、そしてリョウブやヤマツツジが登山者の目を楽しませてくれる。パラグライダー離陸場を右に過ぎてさらに登ると、コーヒー休憩や日帰り入浴もできる葛城高原ロッジのある山頂に到着する。下山は弘川城跡、そして西行法師の墓があり、春には1500本のサクラが咲き誇る弘川寺へ。

山頂より大阪市街
山頂より大阪市街(写真=いずみやま

サクラやヤマツツジが咲く春と、コナラが黄色に色づく秋が最適なシーズン。冬には軽アイゼンを用意しよう。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム:3時間35分
行程:水越峠登山口・・・大和葛城山・・・青崩・弘川分岐・・・四つ辻・・・分岐・・・弘川寺・・・河内バス停
総歩行距離:約8,509m
累積標高差:上り 約780m 下り 約1113m
コース定数:17
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