登り納めはどの山へ?12月は展望が楽しめる低山のほか雪山も人気。みんなの登山記録からオススメの山をピックアップ!【2025年版】

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構成・文=山と溪谷オンライン

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12月は低山が多いが、雪山も人気

気づいたらもう12月。中級山岳以上は雪山だが、空気が澄み低山でも展望が期待できる季節となった。上旬までであれば、紅葉が見られる場所もある。そしてもう年末ということで、登り納めの方も多いのではないだろうか。そんな12月はいったいどんな山が登られているのか、「みんなの登山記録」をひも解いてみよう(2024年12月の記録調べ)。

12月は全国的に低山が多いが、シーズン初として雪山も登られている。続いてエリアごとの概況を見ていこう。

東北以北は全体的に記録は少なめ。秋田駒ヶ岳(あきたこまがたけ)や八幡平(はちまんたい)、雄国山(おぐにやま)などのほか、みちのく潮風トレイルなど海沿いを歩く記録もあった。上信越周辺では谷川岳(たにがわだけ)周辺のほか、浅間山(あさまやま)外輪山の黒斑山(くろふやま)がよく登られていた。ほか登られていたのは、武尊山(ほたかやま)など。

松ノ木沢ノ頭からの谷川岳
松ノ木沢ノ頭からの谷川岳。12月中旬(写真=道遙か

関東北部周辺では筑波山(つくばさん)が一番多く、次に赤城山(あかぎさん、あかぎやま)、日光白根山(にっこうしらねさん)。ほか栃木の両崖山(りょうがいさん)、行道山(ぎょうどうさん)、赤雪山(あかゆきやま)、太平山(おおひらさん)、晃石山(てるいしさん)などの低山や中倉山(なかくらやま)、群馬の荒船山(あらふねやま)、榛名山(はるなさん)、茨城の宝篋山(ほうきょうさん)、生瀬富士(なませふじ)などが登られていた。

赤城山の美しい霧氷
赤城山の美しい霧氷。12月中旬(写真=スーさん
織姫公園の紅葉
両崖山南にある織姫公園の紅葉。12月上旬(写真=太っちょパパ

関東南部周辺では低山を中心に幅広く登られていた。主要エリアごとに見ていくと、奥武蔵・秩父周辺は棒ノ折山(ぼうのおれやま)、破風山(はっぷさん)、日和田山(ひわださん、ひわだやま)、多峯主山(とうのすやま)がよく登られていた。ほか登られていたのは武甲山(ぶこうさん)、伊豆ヶ岳(いずがたけ)、天覚山(てんかくさん)、龍崖山(りゅうがいさん)、関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)、天覧山(てんらんざん)、堂平山(どうだいらさん)、丸山(まるやま)、笠山(かさやま)など。奥多摩周辺では高水三山(たかみずさんざん)が一番多く、次いで御岳山(みたけさん)、雲取山(くもとりやま)、大岳山(おおだけさん)など。ほか登られていたのは、日の出山(ひのでやま)、鷹ノ巣山(たかのすやま)、七ツ石山(ななついしやま)、川苔山(かわのりやま)、御前山(ごぜんやま)、浅間嶺(せんげんれい)、三頭山(みとうさん)など。

雲取山からの展望
雲取山からの展望。12月末(写真=かつ

中央線沿線では高尾山(たかおさん)が一番多く、次いで陣馬山(じんばさん)、小仏城山(こぼとけしろやま)、石老山(せきろうざん)、草戸山(くさとやま)、高畑山(たかはたやま)、景信山(かげのぶやま)。ほか登られているのは百蔵山(ももくらやま)、今倉山(いまくらやま)、倉岳山(くらたけやま)、扇山(おうぎやま)、高柄山(たかつかやま)、岩殿山(いわどのさん)、御前山(ごぜんやま)、高川山(たかがわやま)、八重山(やえやま)など。丹沢周辺では塔ノ岳(とうのだけ)が一番多く、次いで大山(おおやま)、檜洞丸(ひのきぼらまる)、弘法山(こうぼうやま)、丹沢山(たんざわさん)、仏果山(ぶっかさん)、蛭ヶ岳(ひるがたけ)、大室山(おおむろやま)。ほか大野山(おおのやま)、高取山(たかとりやま)、経ヶ岳(きょうがたけ)、加入道山(かにゅうどうやま)、三ノ塔(さんのとう)、鍋割山(なべわりやま)なども登られていた。

丹沢・蛭ヶ岳山頂からの富士山
丹沢・蛭ヶ岳山頂からの富士山。12月下旬(写真=もぎゅ

奥秩父・大菩薩周辺では大菩薩嶺(だいぼさつれい)、小楢山(こならやま)、牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)などが登られていた。富士・箱根・伊豆周辺では金時山(きんときやま、きんときざん)が一番多く、ほか登られていたのは三ツ峠山(みつとうげやま)、愛鷹山(あしたかやま)、石割山(いしわりやま)、竜ヶ岳(りゅうがたけ)、御正体山(みしょうたいさん)、明神ヶ岳(みょうじんがたけ)、丸岳(まるだけ)、天城山(あまぎさん)、沼津アルプスなど。鎌倉・三浦周辺では、鎌倉アルプスや鷹取山などもよく登られていた。

鎌倉・獅子舞の紅葉
鎌倉・獅子舞の紅葉。12月上旬(写真=まさ10

八ヶ岳周辺で蓼科山(たてしなやま)、硫黄岳(いおうだけ)、天狗岳(てんぐだけ)、赤岳(あかだけ)、阿弥陀岳(あみだだけ)がよく登られていた。アルプス周辺は、北アルプスの燕岳(つばくろだけ)、中央アルプスの木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)、南アルプス周辺では入笠山(にゅうかさやま)、日向山(ひなたやま)、十枚山(じゅうまいさん)などが登られていた。

八ヶ岳・硫黄岳から赤岳方面の展望
八ヶ岳・硫黄岳から赤岳方面の展望。年越し登山の記録より(写真=安李

東海・北陸・近畿では嵐山(あらしやま)や大文字山(だいもんじやま)などの京都の山や、甲山(かぶとやま)、須磨(すま)アルプス、六甲最高峰など六甲山地の山々、比良(ひら)山系の武奈ヶ岳(ぶながたけ)や蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)、滋賀の金勝(こんぜ)アルプス、岐阜の金華山(きんかざん)、養老山地の山々、愛知の春日井三山など幅広く登られていた。

大峰・四寸岩山の樹氷
大峰・四寸岩山の樹氷。12月上旬(写真=K-TAN

中四国・九州では扇ノ山(おうぎのせん)のほか、広島・宮島の弥山(みせん)、岡山の和気(わけ)アルプス、愛媛の鷲ヶ頭山(わしがとうざん)など低山が多い。九州は、くじゅう連山のほか、韓国岳(からくにだけ)、高千穂峰(たかちほみね)など霧島の山々、開聞岳(かいもんだけ)のほか、各地の低山が登られていた。

紅葉と瀬戸内海
鷲ヶ頭山の登山道より、紅葉と瀬戸内海。12月上旬(写真=スイトン

それでは、12月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。

なお各コースには、「コース詳細ページへ」のリンクを設けてある。山と溪谷オンラインへの会員登録(無料)・ログインが前提となるが、コースデータを自分の登山計画にコピーしたり、コースデータのGPXデータをダウンロードできるのでご利用いただきたい。そして山歩き後は登山記録を作成して、「みんなの登山記録」で公開してみよう!

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みんなの登山記録から、月ごとにオススメの山をご紹介

どんな山が登られているのか、みんなの登山記録をひも解いて、月ごとにオススメの山をピックアップしてご紹介します。

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