半日でも気軽に自然を満喫できる、東京近郊の丘陵ハイキング【後編】

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秋から冬にかけての時期、高い山は雪が積もり、限られた登山者のみの世界となるが、標高の低い山はハイキングのベストシーズン。空気が澄んで視界もよく、天気がよければ日だまりも心地いい。前編に引き続き今回も、東京近郊の丘陵地帯に目を向けてみたい。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=桜山展望台からの展望(写真=モーちゃん)

目次

意外とハード!?奥多摩玄関口のハイキング 青梅丘陵(おうめきゅうりょう)

東京都青梅市/494m(雷電山)

青梅丘陵は青梅市北側に延びる丘陵。約10kmとハイキングコースとしては意外と長く、アップダウンもあるため侮れない。軍畑(いくさばた)駅からのスタートだと、前半はアップダウンのある山道だが、後半はなだらかに青梅駅まで下っていくのでおすすめ。もっと気軽に歩きたい場合は、宮ノ平(みやのひら)駅を起点にして、矢倉台からの後半区間だけでもよいだろう。

樹林帯の道が続く(写真=tadi

軍畑駅から車道を歩き、高水三山への分岐を過ぎて榎峠からハイキングコースに入る。植林帯をひたすら登り、本コース最高地点、雷電山に到着。展望はあまりない。辛垣(からかい)城址、名郷(なごう)峠を過ぎ、矢倉台へ。

所々展望が開ける(写真=とみな

矢倉台からは歩きやすい道を緩やかに下っていく。4つの休憩所を過ぎ、舗装路を進めば青梅鉄道公園に出る。ここからは車道歩きで青梅駅に向かう。青梅市街にはレトロな映画看板や建物、路地があるので、散策してみるのもおもしろい。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間40分
行程:軍畑駅・・・榎峠・・・雷電山・・・名郷峠・・・三方山・・・40番鉄塔・・・宮ノ平駅分岐・・・矢倉台・・・青梅鉄道公園・・・青梅駅
総歩行距離:約10,800m
累積標高差:上り 約817m 下り 約863m
コース定数:20
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