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花谷泰広氏らヒマラヤキャンプ登山隊が5月8日、未踏峰の登頂に成功

ヒマラヤキャンプの動向を追う
ガイド・記録 2018年05月08日

4月14日にカトマンズから未踏峰に向けて旅立った登山家・花谷泰広氏が主宰する「ヒマラヤキャンプ」登山隊。今回はカトマンズに出発してから、未踏峰に登頂するまでを追う。

カトマンズから出発したヒマラヤキャンプ登山隊

「ヒマラヤキャンプ」、3度目の未踏峰登頂に成功

ネパール時間の2018年5月8日午前9時、花谷泰広氏が率いるヒマラヤキャンプ登山隊がパンカールヒマール(6264m)に初登頂を果たした。ヒマラヤキャンプとしては3度目の登頂成功のニュースだ。

時間を少し遡り、前回の記事から登頂までをヒマラヤキャンプのFacebook投稿とともに時系列で追っていきたいと思う。4月14日にカトマンズからパンカールヒマールに向けて旅立った登山隊。カトマンズからソティコーラまではバスで、すさまじい悪路を約9時間かけて移動した。

ソティコーラからは馬とポーターを雇い、ジャガトからチソパニ〜ナムルンと移動、麓の村ショウに到着したのは4月20日だった。ネパールの文化に慣れていない登山隊メンバーもいたが、キャラバンを通して、ネパールの食事やコミュニケーションには慣れたそうだ。

ショウに到着してからベースキャンプ予定地まで偵察を入念に行い、4月23日に2日遅れでベースキャンプ設営を行った登山隊。花谷氏は「ベースに入るまでに偵察を要したのは久しぶりで、キャラバンからかなり頭を使いました。それだけにベースに到着した時はホッとしました」と投稿している。花谷氏以外のメンバーは今回初めて本格的な氷河を経験。その迫力にメンバー全員が興奮していたという。ベースキャンプからの展望が良く、投稿された写真にはガネッシュ・ヒマール山群と思われる山容が美しく写されていた。

4月25日の投稿では、花谷氏が今回の目標がパンカールヒマール(6264m)であることを明かした。「有名なマナスルの北東、ネパールとチベットとの国境稜線上にあって、2014年に登山が解禁された未踏峰です。地元の人によると、ここに登山隊が入ったのは初めてということで、本当にこれまで手探りでここまできました」と花谷氏。「麓の街で情報収集をしたり地元の詳しい人に話を聞きながら、まるでRPGのような登山」だったという。

 

ルート変更、ベースキャンプの移動。逆境からの挑戦

順調に見えていたヒマラヤキャンプだが、2泊3日のパンポチェ氷河の偵察を終えた花谷氏は、5月1日にこんな長文の投稿を残している。

「結果から申し上げますと、我々の力では突破はできないと判断しました」。ルート上に突破できそうにないクレバス帯があり、プランの変更を余儀なくされたのだ。花谷氏の投稿の中には、パンポチェ氷河を越えるには2つの可能性があるが、可能性が高いプランでは登山隊全員で進むことができず、半分以上のメンバーが諦めなければならないこと。パンカールヒマールを目指すルートは2つあり、計画段階でより困難なポンパチェ氷河からの入山を決めたことが書かれている。そして偵察の後にメンバー全員で本音のミーティングを行い「悔しいけどここは全員で越えられそうにない。でも山頂に立ちたい、6人全員で」という意見でメンバーの気持ちがまとまり「一旦ベースキャンプごと撤収して麓に下山し、右側の氷河から6人全員で山頂を目指す」という結論を出した。残された10日間で4000mにあったベースキャンプをショウの対岸、2850m地点に移し、パンポチェ氷河からではない、もう1つのルートから山頂を目指す。

その翌日、5月2日に行動計画や携行する装備品についてを話し合った登山隊。5月3日にベースキャンプの移動を行い、5月5日から入山する計画を明かした。

5月4日の投稿で花谷氏は「サミットプッシュに先立ち、僕はメンバーにほぼ全ての部分を委ねました。それにきっちりと応えてくれて、メンバー主体で行動計画、装備の選定、食料計画などを練り直し、明日からの登山に備えています」、「当初の予定とは大幅に違うルートからの挑戦になります。偵察なし。泣いても笑っても一回限りのチャンスです」と伝え、「では皆さま、ヒマラヤキャンプ隊への応援をよろしくお願いいたします! 行ってきます!」と締めくくった。

5月6日に5200m地点まで登り、5月7日には氷河を突破し5500m地点に最終キャンプの設営に成功した。

 

そして5月8日にサミット・プッシュ(アタック)をし、登山隊全員でパンカールヒマールの頂に立ったことが投稿された。

5月8日午後8時時点の情報で、無事下山中とのこと。引き続き、ヒマラヤキャンプを追っていきたいと思う。

 

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教えてくれた人

ヒマラヤキャンプ

公募により選抜されたメンバーとともに、ネパール・ヒマラヤの未踏峰あるいは未踏ルートに挑む【若手養成プロジェクト】。公式Facebookにて情報発信中。 https://www.facebook.com/himalayacamp.jp/

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