花谷 泰広が率いるヒマラヤキャンプがカトマンズから目標の未踏峰に向けて出発

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登山家 花谷泰広が主宰する「ヒマラヤキャンプ」が3回目の未踏峰登頂に向けて旅立った。彼らは目標とする山名は明かさず、Facebookの投稿で発信するという、今までと違った方法で活動を行っている。今回ヤマケイオンラインでは、彼らのFacebook投稿と、日本でサポートするメンバーへの取材を通して、「ヒマラヤキャンプ」を追っていきたい。

4月14日にカトマンズから未踏峰へと旅立った登山隊(ヒマラヤキャンプFacebookページより)

4月14日にカトマンズから未踏峰へと旅立った登山隊(ヒマラヤキャンプFacebookページより)

花谷泰広が主宰する「ヒマラヤキャンプ」は、今回で3度目の挑戦となる。

「ヒマラヤキャンプ」とは、花谷が公募により選抜されたメンバーとともに、ネパール・ヒマラヤの未踏峰、あるいは未踏ルートに挑む若手養成プロジェクトだ。過去には、2015年に6000m峰2座(ランダック、ランシャール)の登頂と、2016年に未踏峰ロールワリンカン(6,664m)の初登頂に成功している。2017年の充電期間を経て、3回目の挑戦となる今回、目標とする山名は、まだ明かされていない。登頂の様子を日々、公式Facebookページで発信していくことで徐々に明らかにしていくとのことだ。
 

ヒントは18年前に足を踏み入れたエリア

登山隊に参加するメンバーは、花谷に加えて、齊藤大乗、力令旺、渡邊愛理、松山諒佑、杉本龍郎、萩原鼓十郎の合計7名。そのうち萩原は日本に残り登山隊をサポートする。

3月14日に行われた「ヒマラヤキャンプ壮行会」では、山名を明かさない理由については花谷氏本人の口からは語られなかったが、18年前に足を踏み入れた山域に近いエリアであることは伝えられた。18年前といえば、花谷も参加した信州大学山岳会の登山隊がガネッシュヒマールⅡ峰(7,150m)の登頂に挑戦した年だ。萩原ら早稲田大学山岳部が2017年に初登頂を果たしたラジョダダ(6,426m)も方角的に近い。

 

2017年、早稲田大学山岳部のラジョダダ登頂の様子

 

また、彼らのFacebookへの投稿を追っていくと、アイスクライミングのトレーニングが多いようだ。バーチカルな氷壁を登ることを想定しているのだろうか。

 

4月12日に登山許可書を取得し、14日に出発

登山隊は4月10日にカトマンズに到着し、12日に登山許可書を取得したとのこと。登山許可書の種類やキャラバンの編成、日数などが分かれば、登ろうとしているエリアが割り出せるかもしれない。

アドベンチャーガイズのエベレスト隊、ロブチェ隊の合同壮行会や山行に向けて準備をしている様子

4月14日に未踏峰に向け、カトマンズから旅立ったようだ。ヒマラヤキャンプの今後の活動に注目していきたい。

 

■ヒマラヤキャンプの最新情報はこちらから
https://www.facebook.com/himalayacamp.jp/

プロフィール

ヒマラヤキャンプ

公募により選抜されたメンバーとともに、ネパール・ヒマラヤの未踏峰あるいは未踏ルートに挑む【若手養成プロジェクト】。公式Facebookにて情報発信中。 https://www.facebook.com/himalayacamp.jp/

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