冒険の南、癒やしの北。八ヶ岳日帰りハイキングコース4選【山と溪谷8月号】
発売中の『山と溪谷』2025年8月号の特集は、八ヶ岳。雑誌に収録されたコースガイドのなかから、日帰りで歩けるコースを抜粋して紹介します。険しい峰々を見られる南八ヶ岳、癒やしの森と苔の道を歩ける北八ヶ岳。「日帰りじゃ、八ヶ岳を満喫するにはもの足りないよ」と思った方は雑誌のほうもぜひ読んでみてください！
南北八ヶ岳の大展望と静かな山頂をセットで硫黄岳（いおうだけ）～峰の松目（みねのまつめ）
南八ヶ岳／2760m（硫黄岳）
技術度：★☆☆☆（特に難所がなく安全に歩ける）
体力度：★★★☆（1日の行動時間が6時間未満）
短時間で高山帯に到達でき、硫黄岳山頂からは南八ヶ岳と北八ヶ岳両方の山々を見渡すことができる、初級者にもおすすめの周回コース。夏沢峠（なつざわとうげ）から山頂まではミヤマシオガマやミヤマダイコンソウなどの高山植物が咲く。硫黄岳山頂に着くと一気に、赤岳（あかだけ）、阿弥陀岳（あみだだけ）、横岳（よこだけ）の大パノラマが展開する。山頂東側は山体崩壊の崖があり、崩壊の危険があるので近寄らないように。硫黄岳からの下りは岩場があるが短い。赤岩ノ頭（あかいわのかしら）から先は林帯となり、展望はないが、ふかふかの登山道が足に優しい。峰の松目は訪れる人も少なく、静かな山頂だ。帰りに立ち寄るオーレン小屋は湧き水が豊富。のどを潤し、クールダウンしてから下山するとよい。
（文・写真＝増村多賀司）
MAP＆DATA
高低図
最適日数：日帰り
コースタイム：約5時間25分
行程：桜平・・・オーレン小屋・・・夏沢峠・・・硫黄岳・・・赤岩ノ頭・・・峰の松目・・・オーレン小屋・・・桜平
総歩行距離：約10,800m
累積標高差：上り 約1,171m 下り 約1,171m
コース定数：25
プロフィール
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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