冒険の南、癒やしの北。八ヶ岳日帰りハイキングコース4選【山と溪谷8月号】
発売中の『山と溪谷』2025年8月号の特集は、八ヶ岳。雑誌に収録されたコースガイドのなかから、日帰りで歩けるコースを抜粋して紹介します。険しい峰々を見られる南八ヶ岳、癒やしの森と苔の道を歩ける北八ヶ岳。「日帰りじゃ、八ヶ岳を満喫するにはもの足りないよ」と思った方は雑誌のほうもぜひ読んでみてください!
草原と池、苔の森を巡る双子山(ふたごやま)
北八ヶ岳/2224m
技術度:★☆☆☆
体力度:★★☆☆
八ヶ岳では珍しい草原と池を巡る。危険箇所はなく、初心者向き。大河原峠(おおかわらとうげ)からすぐの双子山は草原が広がり、蓼科山と北横岳の存在が大きい。佐久平の向こうには噴煙を吐く浅間山も見える。展望が得られるのは双子山だけなので、心ゆくまで堪能してから出発したい。双子池は雄池と雌池があるが水の色が異なる。雄池は双子池ヒュッテの水源なので看板の注意書きに従おう。亀甲池(きっこういけ)までの緩い峠は林床に苔が広がっていて、いかにも北八ヶ岳らしい景観だ。亀甲池からは頭上には北横岳が高く、ロープウェイ方面から見るのとだいぶ印象が変わる。天祥寺原(てんしょうじはら)一帯は笹原にシラビソなどの針葉樹が点在している。四方を蓼科山や北横岳に囲まれて静かな雰囲気だ。
(文・写真=増村多賀司)
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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