夏でも涼しい大台ヶ原を日帰り周遊

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

読者レポーターより登山レポをお届けします。yamatsuzukiさんは大台ヶ原(おおだいがはら)、日出ヶ岳(ひでがたけ、1695m)へ。

文・写真=yamatsuzuki


今年の夏も酷暑で少し外に出るだけでも大汗です。しかし、大台ヶ原ビジターセンターに着いて車から降りると涼しい!! 半袖では肌寒いと感じる方も多いのではないでしょうか。朝の5時でまだ気温が上がっていないということと、標高1572mにあるからでしょう。駐車場にはきれいなトイレや自動販売機もあります。ビジターセンターの営業時間は9時から17時です。

ビジターセンターと駐車場
ビジターセンターと駐車場

今回はビジターセンターの横の登山口からスタートしました。しばらくは平坦な樹林帯でとても気持ちいいです。

登山口
登山口
幻想的な樹林帯
幻想的な樹林帯

樹林帯を抜けると展望台が現われます。展望台からの熊野灘(くまのなだ)方面の景色はすばらしいのでおすすめです。展望台から5分程度登ると山頂です。

山頂までは約30分できつい登りもなく、整備された登山道で初心者の方にもおすすめできるルートだと思います。

展望台からの景色
展望台からの景色

山頂には三六〇度ビューの展望台があるので、ゆっくり景色を楽しんだり休憩することもできます。この日は平日の早い時間だったので貸し切り状態でした。

日出ヶ岳山頂
日出ヶ岳山頂
山頂からの景色
山頂からの景色

山頂の景色を堪能して尾鷲辻(おわせつじ)を通過して大蛇嵓(だいじゃぐら)に向かいます。大蛇嵓までのルートも整備されているので、のんびりと大台ヶ原の自然を感じながら歩くことができます。

今回のおすすめポイントは正木(まさき)峠、正木ヶ原の木道です。熊野灘と空のブルーと正木峠のグリーンのバランスがすばらしいです。

正木峠
正木峠
正木ヶ原の木
正木ヶ原の木

気持ちよく歩いていくとダイナミックな景観の大蛇嵓に到着します。足元が悪い岩場になるので慎重に歩きます。奥大和の山深く神秘的な景色に大自然を感じます。

大蛇嵓の景色
大蛇嵓の景色
山深い景観
山深い景観

大蛇嵓からしっかり下ると、シオカラ谷の吊橋が登り返しポイントです。橋を渡ってゴール地点まではしっかりと登ります。

シオカラ谷の吊橋
シオカラ谷の吊橋

最後の登りでしっかり汗をかいてゴールです。7時30分ごろにゴールしたので、まだ日差しもきつくなく日陰は涼しいので気持ちよく歩くことができました。

景色のいいポイントには休憩できるベンチもあるので、お気に入りポイントで奥大和の山深い大自然を感じながらゆっくりとコーヒーを飲んだりするのもよさそうです。

紅葉の季節や御来光の時間に合わせてまた訪れたい山になりました。

(山行日程=2025年7月30日)

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間30分
行程:大台ヶ原駐車場・・・分岐・・・日出ヶ岳・・・分岐・・・正木ヶ原・・・尾鷲辻・・・牛石ヶ原・・・展望台分岐・・・大蛇ぐら展望台・・・展望台分岐・・・シオカラ谷吊橋・・・大台ヶ原駐車場
総歩行距離:約7,255m
累積標高差:上り 約480m 下り 約480m
コース定数:14 
yamatsuzuki(読者レポーター)

yamatsuzuki(読者レポーター)

2022年に初めての槍ヶ岳登山で、全身の細胞が震える感動とエネルギーが沸き起こる体験をして以来、山にどっぷりはまっています。細胞レベルのわっくわく!!を感じながら山を楽しんでいます。

この記事に登場する山

奈良県 三重県 / 紀伊山地東部(大台原山とその周辺)

大台ヶ原山・日出ヶ岳 標高 1,695m

 奈良県吉野町から三重県熊野町へ続く国道169号線と並行して流れる吉野川、北山川。その分水嶺、伯母峰峠の尾根でつながっている大峰山脈と台高山脈は、相対する形で南北に平行に延びている。大台ヶ原山は台高山脈の南部、大峰山脈の大普賢岳と向かい合う位置にある。  昔は魔の山と呼ばれた大台ヶ原山だが、大台ヶ原ドライブウェイの開通とともに京阪神から日帰りでハイキングができる山となった。  最高峰は日出ヶ岳(ひでがたけ)と呼ばれる標高1695mのピークで、三重県の最高峰でもある。付近に立枯れの林を持ち一種独特の景色を見せる正木ヶ原(まさきがはら)やヒメザサの草原が広がる牛石ヶ原(うしいしがはら)がある。また、高度差1000mの岩壁を階段状に東ノ川へ落とす大蛇嵓(だいじやぐら)など、多くのすばらしい風景を配している。  山頂一帯には動物が多く、シカやカモシカに出会うことも珍しくはない。日本でも有数の降水量に恵まれるため、植物も豊富でトウヒ、ウラジロモミ、コメツガの樹林の下をスギゴケやタチハイゴケが覆っている。日出ヶ岳から大杉谷へ下る尾根にはシャクナゲの大群落がある。  登山コースは大台ガ原バス停から日出ヶ岳、正木ガ原、牛石ガ原、大蛇嵓、シオカラ谷と巡って戻る。所要3時間30分ほど。

プロフィール

山と溪谷オンライン読者レポーター

全国の山と溪谷オンライン読者から選ばれた山好きのレポーター。各地の登山レポやギアレビューを紹介中。

山と溪谷オンライン読者レポート

山と溪谷オンライン読者による、全国各地の登山レポートや、登山道具レビュー。

編集部おすすめ記事