やっちゃった……忘れ物、道迷い、登山の失敗エピソード
サイドポケットには要注意
- 去年の9月、ソロ登山中にバックパックのポケットにボトルを入れていたのですが、バックパックを降ろしたときに落としてしまったようで、次の水分補給のタイミングでボトルがないことに気づきました。すでに行程の3分の2まで登っていて、引き返すのはもったいないと思いそのまま登頂しました。炎天下でしたが熱中症にならずに済んで本当によかったです。それ以来、ボトルは必ずバックパックの中にしまうようにしています。(わんわん/30代女性)
サイドポケットは便利ですが、ボトル用に設計されているバックパックもあれば、トレッキングポールなどの長い物を入れる想定で浅い設計のものもあり、浅いポケットにボトルを入れると、ふとした瞬間に落としてしまうことも。岩場の登りで落として後ろの人に直撃、なんていう事故にもなるので、サイドポケットに入れて落としそうなものは中にしまいましょう。
オオスズメバチに刺される
- 3年ほど前、陣馬山から高尾山へ一人で縦走している最中にオオスズメバチに刺されました。その日の私は黒いザックに黒いズボンという格好で、しかもハチの攻撃性が増す10月でした。コースの半分に差し掛かった頃、一匹のオオスズメバチが周囲を飛び回り始め、危険を感じて平坦な道を走って逃げようとしましたが、今思えばそれがハチを刺激してしまったのだと思います。ハチは大きな羽音を立て、一瞬で太ももにとまり刺して飛び去っていきました。パニックになりながらも急いで下山し病院に行き、大事には至りませんでしたが、ズボン越しでも深く刺され、オオスズメバチの恐ろしさを痛感しました。威嚇するようなあの羽音は今でも忘れられません。それ以来、服装とハチ対策には細心の注意を払っています。(こはる/20代女性)
黒い服&走って逃げるのはNGでしたね。対処法は関連記事からどうぞ。
急な計画変更の結果……
- 登頂後、下山ルートを変更したいと思い、予定とは別ルートで下山することに。しかし、思いのほか時間がかかり、途中で日没を迎えてしまった。懐中電灯なども持っておらず、やむなく下山を断念。日が昇るまで、野宿する羽目になった。(マサキマン/40代男性)
無事に帰って来られてよかったです。野宿できる装備があったのかは不明ですが、体力はある方だったのでしょう。現場でいきなりルート変更はせず、登山前の計画時に別ルートの情報も見ておくといいですね。
濃霧で道を見失う
- 晩秋の岩手山をソロ登山中、途中で天候が悪化。どうにか山頂まで登頂したものの、濃霧でお鉢巡りから下りる道を見失ってしまった。地図アプリのGPSで確認すると目の前にあるはずなのに見えない。濃霧、強風、寒さで絶望的になった。慎重に付近を捜索してどうにか道を発見して生還できた。晩秋の東北の高山なのだから、天候が悪化した時点で無理せず引き返すべきだった。(げと/40代男性)
濃霧は道迷いを誘発しやすいものです。岩手山の御鉢巡りという地形も、現在地を見失いそうなコンボです。
岩場に迷い込み、アプリの警告で正規ルートへ
- 木曽駒ヶ岳へ行ったとき、標示が倒れていて目に入らず、分岐に気づかずに危険な巻き道へ進んでしまった。明らかに危険な岩場だったが、初心者過ぎて「中央アルプスにはこんな道もあるんだろう」と恐る恐る進んでしまい、アプリがルートを外れていると警告してくれたことで気づけた。落ちたら死ぬような岩場だった。(なお/50代女性)
道迷いからの滑落は、遭難でよくあるパターンです。地図アプリのルートを外れると警告する機能の有用性がわかるお話でした。
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以上、山の失敗談でした。人の失敗から学んで楽しく安全な登山を。動画版もあるのでそちらもよろしくお願いします。
基本データ
募集期間:2025年3月27~4月9日(オンラインアンケート)
総回答数:92
性別:男性47、女性43、回答しない2
登山歴
92件の回答
登山頻度
92件の回答
関連動画
登山者アンケート
山と溪谷オンラインで実施した登山者へのさまざまなテーマのアンケートの結果をご紹介。
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