
あなたが見ている景色の裏にはとんでもない歴史があるかも。『ムー』編集者に教わる神秘の山
意外に思う方も多いかもしれないが、日本には数多くの信じられないような伝説が存在している。なかでも、山に関わる超常現象や伝承は数知れない。あなたがいつも見ている景色のすぐそばには、とんでもない歴史が隠されているのかも‥‥‥。神秘の山をムーの編集に携わる中村さんに教えてもらった。モデルコースつきで4つの山を全国から紹介!
文=中村友紀 写真=『ムー』編集部、山と溪谷オンラインから転載
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真の「天孫降臨」が行なわれた地 位山(くらいやま)
岐阜県/1529m
『竹内文書』という謎の資料群がある。天津教(あまつきょう)の竹内巨麿(たけうちきよまろ)という人物が、昭和10年(1935年)に公開したもので、神代文字と呼ばれる漢字以前の文字で書かれた文書や写本、剣、聖石などからなる。
そこには1万年以上も前の「超古代史」が記されているのだが、それによれば尖山と同様、岐阜県高山市の位山も超古代のピラミッドであるとされている。セットでエネルギー・ネットワーク・システムを担っていたというわけだが、この山にはさらに重要なことがある。天孫降臨の地だというのだ。
『古事記』『日本書紀』には、天孫(天照大神の孫)である邇邇藝命(ニニギノミコト)が、葦原中津国(日本列島)を治めるために高天原から地上へ降り立った、という記述がある。これが天孫降臨で、一般に場所は霧島連山(宮崎県・鹿児島県)の高千穂峰とされているが、『竹内文書』ではこう書かれているのである。
「天越根日玉国狭依国越中国は、天国の柱国、天皇天神仙洞大宮の国、久々野山大宮舟山宮天神霊ませる」
「天越根」は日本、「日玉国」は「ヒダマ=ヒダ=飛騨」。「狭依国」は不明だが「越中国」は現在の富山県なので、狭依国もこのあたりになる。かくして富山県周辺は天孫が降臨し、地上世界の支配権が整ったとき、「位山に、日の神の皇太子の居る大宮を日玉国と云ふ」──位山に大宮が建てられた。日本最初の王朝(日玉国=飛騨王朝)は、位山に築かれたのだ、と。
位山に登ると、中腹の刈安峠(かりやすとうげ)の近く、山頂を望む位置に「祭壇石」と呼ばれる巨大な平面の岩がある。さらに、山頂へ至る登山道周辺にも無数の巨石が配置されている。頂上から北へ500mほど下ったところには、ふたつの巨石で構成される「天の岩戸」もある。
これらの巨石は、在りし日の都の跡なのだろうか。
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