「一生に一度は見たい」秋の絶景、北アルプス・涸沢に行くなら? おすすめの4プランを紹介

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紅葉登山の代名詞的な場所、北アルプス・涸沢。その美しさは、登山愛好者なら一度は訪れるべきだろう。紅葉期の涸沢に行くなら、どんなプランで行く? モデルコースを4つ紹介する。

写真/渡辺幸雄、加戸昭太郎
文/ワンダーフォーゲル編集部

錦秋に染まる涸沢カール

北アルプス・涸沢の紅葉は、登山者のみならず誰もが「一生に一度は見たい」と憧れる秋の絶景です。登山雑誌での紹介はもちろん、近年は一般の旅行ガイドブックにまで登場するほど素晴らしい紅葉を味わえる場所です。

とはいえ、そこは北アルプスの山中。「最寄りのバス停から徒歩6時間」ということを忘れてはなりません。そんな涸沢を、今年の秋こそ、めざしてみてはいかがでしょうか。おすすめの4モデルコースを紹介します。

 

プラン1:上高地から横尾経由で涸沢へ

最もベーシックなプラン。横尾までは平坦な道が続き、危険な場所も少ない。初心者でも比較的無理なく歩けるコースだ。

上高地~涸沢の登山地図 ⇒登山計画をヤマタイムでたてる

1泊2日 初心者向け

1日目 上高地バスターミナル~横尾~涸沢 (6時間5分)
2日目 涸沢~横尾~上高地バスターミナル (5時間5分)

 

 プラン2:横尾ステイでゆったり宿泊

入浴もできる横尾山荘

プラン1とルートは同じだが、宿泊を横尾にすることで、涸沢よりも比較的混雑を避けられるプラン。翌日の行動時間はやや長めのため、日程に余裕があればプラス1泊するのもよい。

1泊2日 初心者向け

1日目 上高地バスターミナル~横尾 (3時間5分)
2日目 横尾~涸沢~上高地バスターミナル (8時間5分)

 

プラン3:パノラマ新道から涸沢へ

屏風の賽の河原から望む紅葉の穂高連峰

 

パノラマ新道は、その名の通り抜群の眺望が得られるルート。屏風の耳付近からは、槍穂高連峰の展望が広がり、涸沢カールの紅葉も一望できる。ただし、ガレ場のトラバースや急登もあるため、経験者向きだ。

上高地~涸沢の登山地図 ⇒登山計画をヤマタイムでたてる

1泊2日 中級者向け

1日目 上高地バスターミナル~新村橋~パノラマ新道~涸沢 6時間30分
2日目 涸沢~横尾~上高地バスターミナル 5時間5分

 

プラン4:北穂高岳・奥穂高岳へ挑戦!

涸沢をベースに、穂高のピークに挑戦するのももちろんいいだろう。涸沢からはどちらもクサリやハシゴが現れる岩場のコース。初心者なら経験者と一緒に登ろう。

涸沢をベースとすることで、荷物を少なくして身軽に行動できる点がこのプランのメリットだが、荷物を背負い、翌日に一気に上高地まで下る体力があれば、稜線の北穂高山荘や穂高岳山荘に泊まるプランもオススメ。

涸沢から見た奥穂高岳

 

また、北穂高岳と奥穂高岳の間は、落石も多いガレ場のある岩稜で、難易度は格段に高くなる。二つのピークをつなげるルートは、岩稜歩きに慣れた上級者向きだ。初心者はピークハントを欲張らないように。

2泊3日 中級者向け

1日目 上高地バスターミナル~横尾~涸沢 6時間5分
2日目 涸沢~北穂高岳~涸沢 5時間

または
2日目 涸沢~奥穂高岳~涸沢 5時間30分
3日目 涸沢~横尾~上高地バスターミナル 5時間5分

 

日本屈指の涸沢の紅葉ポイント、涸沢。ナナカマドの赤色やダケカンバのオレンジ色がカール内を染めるのは、例年9月下旬から10月初旬。例年、体育の日を含む3連休がピークとなります。

そんな涸沢の紅葉の見頃、アクセス方法、より詳しいコースガイドなど、涸沢での紅葉を楽しみ方をまとめたのが、ワンダーフォーゲル10月号。 涸沢以外にも、美しい紅葉の山を多数紹介。山が最も色鮮やかになる、紅葉登山の楽しみ方を、ワンダーフォーゲル10月号でお楽しみください。

 

プロフィール

ワンダーフォーゲル編集部

特集は、「アルプス名ルート 100」。
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