このエントリーをはてなブックマークに追加

登山中のコンパスの出番とは? 今年こそコンパスを使える登山者になろう!

From ワンダーフォーゲル編集部
基礎知識 2019年01月22日

「最低でも地図とコンパスは持参すべし!」という言葉どおり、登山に地図もコンパスも持っていくけど、山で一度も使ったことがない――、とすっかり宝の持ち腐れな方へ。どんなシチュエーションでコンパスは必要になるのだろうか?

文=編集部/写真=中村英史

 

コンパスは使わない・・・?

槍ヶ岳からの下山後、「今回も使わなかったなあ~」と思いながら、バックパックの雨蓋からコンパスを取り出した。“地図とコンパスは登山者必携のアイテム”と耳が痛くなるほど聞いて、必ず山行には持って行く。・・・にも関わらず、コンパスを使った試しがない。

上高地から分岐に行けば、立派な道標があっちは槍ヶ岳、こっちは涸沢と書いてあるし・・・。コンパスなんて方角わかるだけだし、地図があれば別にいらなくない?

 

正しい方角を知ることがとても重要

登山を始めた人の中には、そう考えている人もいるのではないでしょうか。「コンパスは方角がわかるだけ」、全くその通りなのですが、正確な方角を知ることこそが、読図ではとても重要なことなのです。

登山道がよく整備されていて、分岐ごとにしっかりした道標があるような人気の山では、上記のようにコンパスの出番がないこともあるかもしれません。

しかし、例えば奥多摩などの登山道と作業用林道が多く、時には地図にない道まで現われるような低山では、道迷いのリスクが高くなります。そのような山域では、コンパスを使った読図の重要性は増します。コンパスを使うことで、地図上の道や尾根と現在見えている地形の方角が合っているかを判断することができるからです。

 

コンパスを使う場所

コンパスで正確な方角を知ることで、道迷いを防ぐことができます。例えば、以下のような地点が、地図とコンパスの出番です。自分がどの方角を向いて歩いているのかを意識することも重要です。

1.分岐点

低山には、地図(地形図)には書かれていない道があることも多いものです。また、地図と見えている道の方角が合っているかを確認することで、正しい分岐なのかを判断できます。

 

2.尾根が分かれる地点

下りでいつの間にか違う尾根に入ってしまいやすい注意地点。道がはっきりしていれば問題なく進めるかもしれませんが、間違った踏み跡が、地図上の東の尾根方面についている可能性もあります。いつまでも東に向かって歩いていたら、間違った尾根に入ってしまったということ。それに気がつけるかは、あらかじめ地図で間違いやすいポイントを把握していることも必要です。

 

3.登山道の屈曲点
 
こちらも尾根の分かれる地点と同様に、下りでの要注意地点です。途中で大きく西に曲がり、急斜面を下って行くのが正しい道ですが、気がつかないと尾根通しに歩いてしまいやすい場所です。

 

 

もっと詳しいコンパスと読図の解説は、ワンダーフォーゲル2月号で

発売中のワンダーフォーゲル2月号特集「読図 天気 ロープワーク」では、コンパスのさらに詳しい使い方を含めた読図の知識を紹介しています。

特集では、読図の他にも、登山者に必要な天気とロープワークの知識と技術を、わかりやすくコンパクトにまとめて解説。今年は新しい知識と技術を身につけて、ステップアップしましょう。

 
地図・読図
教えてくれた人

ワンダーフォーゲル編集部

スリルと展望の岩稜の山は、3000m級の日本アルプスだけにあるわけではない!
まさかと思うようなスリリングな岩稜歩きが楽しめる低山や中級山岳は全国各地に存在。関東・関西近郊をメインに、全国の「岩稜名山」を紹介します。
 ⇒詳細はコチラ!
 ⇒Facebook
 ⇒Twitter

同じテーマの記事
知れば知るほど奥深い!「全国岩稜名山」の魅力とリスク
全国各地に存在する岩稜の名山。北アルプスなど、高山の岩稜の山とは一味違った地方・低山のリスクと、それを押しても行きたくなる魅力について紹介する。
身の丈に合った登山プランを着実に実行するために――、ソロハイクのプランニングTips
自由気ままなに1人で山に登るのは、登山の醍醐味のひとつだ。登山計画を1人で計画して、ひとりで歩く。身の丈に合ったプランを着実に実行し、スキルアップしていくためのプランニング術のTipsには、どんなものがあるだろうか。
テント泊登山で守るべきルールとマナー、4ヶ条。登山地ならではの行動と気遣いを!
登山のテント泊には、守るべきルールとマナーがあるのをご存じだろうか。周りに迷惑をかけない、自然をいたわるなど、登山地ならではの行動が求められる。他者と自然を気遣う心をもって、テント泊登山を楽しもう。
桜花のいってきマウンテン~低山おやまぁ発見記~ 『ワンダーフォーゲル』で新連載スタート
山が好きすぎて芸名にもなった、山登り大好き芸人、“ダジャレのスペシャリスト”として名を馳せる、桜花さんの新連載がワンダーフォーゲル6月号からスタート! 初回は栃木県の低山、両崖山&天狗山へ――。
記事一覧 ≫
最新の記事
記事一覧 ≫
こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

曇時々晴
明後日

曇時々晴
(日本気象協会提供:2019年12月9日 17時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW 1000フィルパワー&雨・濡れに強いダウン
1000フィルパワー&雨・濡れに強いダウン マーモット「1000イーズダウンジャケット」は、撥水加工を施した羽毛で、雪や汗、濡れに強く、保温力の高い一着!
NEW スノーシューの楽しみ方、冬の山の遊び方
スノーシューの楽しみ方、冬の山の遊び方 本格的な雪山登山は不安で二の足を踏んでいる…そんな人はスノーシューハイキングに行ってみましょう!
NEW 750mlサイズ新登場!サーモスの山専用ボトル
750mlサイズ新登場!サーモスの山専用ボトル 「もうちょっと」の声に応えた「ちょうどいい容量」の山専ボトル。「萩原編集長」の活用術もご紹介!
NEW 山岳ガイドが冬期登山でゴアテックスを選ぶ理由
山岳ガイドが冬期登山でゴアテックスを選ぶ理由 ゴアテックスのハードシェルは過酷な冬季登山でいちばん信頼がおける、と話す山岳ガイドの加藤直之さんに、その理由を聞いた
NEW 汎用性高く快適な寝袋! 連載「山MONO語り」
汎用性高く快適な寝袋! 連載「山MONO語り」 山岳ライター高橋庄太郎さんの連載は、シートゥサミット「アセントACⅠ」をテスト。快適な寝心地の秘密とは…。
NEW 伸縮素材で動きやすい!高機能ミッドレイヤー
伸縮素材で動きやすい!高機能ミッドレイヤー コロンビア独自の保温機能「オムニヒート」を搭載したアイテムの中から「サンタフェパークフーディ」をご紹介!
NEW グレゴリーの背負い心地を試してみませんか?
グレゴリーの背負い心地を試してみませんか? 抜群の背負い心地と通気性を兼ね備えた「ズール」「ジェイド」のモニター募集。最上級のフィット感と快適性を体感しよう!
カリマー 最上位モデル開発物語
カリマー 最上位モデル開発物語 カリマーから、高所や雪山のために開発した最上位モデル「ultimate series」が登場。開発物語をチェック!
NEW 山梨県 一部山域の冬期登山は計画書提出を
山梨県 一部山域の冬期登山は計画書提出を 山梨県では12月から3月までの冬期期間、八ヶ岳、南ア、富士山の一部山域で登山計画書の提出を義務化する。詳しくはこちら
ガイドが試した こだわりのトレッキングハット
ガイドが試した こだわりのトレッキングハット 女性のためのトレッキングハット「アルピア」。視野の広さ、収納性など、女性登山ガイドの菅野由起子さんがチェック!
紅葉写真コンテスト、応募受付中!
紅葉写真コンテスト、応募受付中! 紅葉シーズンは終盤、今年味わった紅葉の絶景写真を、ぜひ、ご応募ください!
冬だ! 富士山の見える山へ行こう!
冬だ! 富士山の見える山へ行こう! 日本一の山・富士山は、空気の澄んだ冬はとくに美しい。西は和歌山から北は福島まで――、富士山の見える山を目指してみては?